REGZA Z2とZP2のDLNA再生可能なトランスコード方法を調べてみた

Beer Media Server 2を使ってDLNA再生をしていたのですがREGZA Z2とZP2で微妙に再生可能フォーマットが異なるようです。この際はっきりさせようと思い解像度、アスペクト比そしてインターレース/プログレッシブを組み合わせてトランスコード再生をし再生可能なフォーマットを調べてみました。



Beer Media Server 2のレグザ用スクリプトはBeer Media Server 2のレグザ ZP2用スクリプトを修正しメディアの種類を増やしてみたで紹介したものをベースにしています。

トランスコードにはffmpegを使います。音声はAC3へトランスコードします。出力形式は-f mpegts  -mpegts_m2ts_mode 0です。-vfオプション scale で解像度を変更します。aspectで16:9と4:3を変更します。-flagsオプション +ildct+ilmeを指定しインターレース出力をします。指定なければプログレッシブです。
BMS2では複数のトランスコードコマンドを書いておく事ができるので、こういう実験がやりやすいですね。

以下に実験した結果を表にしておきます。プレビュー(Preview)での表示と再生時(Play)の表示を調べています。

表1.REGZA Z2とZP2のDLNA再生可能な形式
解像度
縦横比
I or P
Z2
ZP2
scale
aspect
+ildct+ilme
Preview
Play
Preview
Play
640x480
16:9
I
P
4:3
I
×
×
×
×
P
×
×
×
×
720x480
16:9
I
P
4:3
I
P
800x600
16:9
I
×
○JS
P
○JS
○JS
4:3
I
×
×
×
×
P
×
×
×
×
960x540
16:9
I
×
×
×
×
P
×
×
×
×
4:3
I
×
△JS
P
△JS
△JS
1280x720
16:9
I
×
×
×
×
P
×
×
×
×
4:3
I
×
△JS
P
△JS
△JS
1440x1080
16:9
I
○JS
○JS
P
×
×
4:3
I
×
×
×
×
P
×
×
×
×
1920x1080
16:9
I
×
×
×
×
P
×
×
×
×
4:3
I
△JS
△JS
P
×
×
○:正しく表示  ×:表示せず  △:アスペクト比再現せず
JS:ジャストスキャン可

音声はすべての組み合わせで再生されました。表の×は音声は再生されるが画面がまっ黒な状態を表します。△は再生可能でしたがアスペクト比を正しく表示できないものです。

高解像度のアスペクト比4:3は正しく再生できないようです。高解像度では基本的に16:9の映像を作る必要があります。ややこしいのは4:3では表示できないのにトランスコードの形式としては4:3を指定しないと再生できない組み合わせがある事です。このため、4:3のビデオはすべて黒帯付16:9で送るようにするのが面倒がなさそうです。

インターレースとプログレッシブの対応可否が解像度の違いで入り乱れています。解像度毎に条件付けが必須です。

Z2とZP2は同世代のレグザです。映像エンジンも基本的に同じもののようですが、Z2の方が再生できない組み合わせが多いです。同世代のレグザでも微妙に再生可能フォーマットが異なるので、他のレグザとはもっと違いがあるのでしょうか?

プレビューでは表示できるのに再生できない組み合わせが多くあります。プレビューの対応がやたらいいのになぁ。そのまま表示できないのはなぜ?

BMS2からZ2とZP2の違いはクライアント情報で識別できません。よってBMS2からは相手がZP2なのかZ2なのか判りません。IPアドレス指定なら区別できるのですが汎用的ではありません。幸い、すべての解像度でZ2,ZP2ともに再生可能なフォーマットはあります。その組み合わせでトランスコードするのが良いようです。

720x480より高い解像度で表示できればテレビ側画面サイズでジャストスキャンを選べるようです。ジャストスキャンを選べないと画面サイズフルの設定でも映像の端っこが表示されません。オーバースキャンはいやだ!という方は720x480以下の解像度へトランスコードしないのが良いでしょう。
DLNAサーバーに強力なマシンをお使いの方は無条件で1920x1080の4:3インターレースへトランスコードしてしまうのが面倒が無くて良さそうです。

それでは次回、BMS2用のスクリプトを更新して載せたいと思います。

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