BEER Media Server 2のVIERA GT3用スクリプトを作り直しました

BEER Media Server 2用のVIERA GT3用スクリプトを公開します。基本的にREGZA用スクリプトをそのまま使っています。トランスコード時にマルチ音声トラックとQuick Sync Videoによるトランスコードにも対応しています。



VIERAのDLNA再生はとても柔軟にビデオファイルを再生してくれます。REGZAではなんで再生できないか悩んだファイルもVIERAだとあっさり再生してくれます。mp4もネイティブで対応しておりそのまま送れば映ってしまいます。
またWHS2011のメディアサーバ機能と相性が良く、何も考えなくともほとんどのファイルを再生できます。このため、BMSを使う機会はほとんどありません。

しかしながら、それは見れるというだけでこだわると不満点もあります。
WHS2011のメディアサーバではmp4ファイルが720x480のmpeg2にトランスコードされるようです。元ファイルの解像度は関係無いようです。
それに、最近私がこだわっているのマルチ音声トラックには対応してくれません。

ここら辺は融通の利くBEER Media Server 2でやってしまうのが良いでしょう。
ということで、Beer Media Server 2のREGZA ZP2およびZ2用スクリプト で紹介したREGZA用スクリプトをちゃちゃっと移植すればすぐに完了! という事でやってみました。

が・・・、思わぬ落とし穴が・・・

mp4はそのまま送ればいいや!と思っていると、フレームレートが24とか30ではないファイルは微妙に再生速度が変です。さすがにどんなファイルでもという訳にはいかないですね。
ここはネイティブ再生をあきらめてmp4もトランスコードする事にします。
ffmpegでトランスコードする事にして完成・・・。

あれ? 2つ音声トラックをコンテナに入れると2番目のトラックの音声が出てこないんです。
2つの音声トラックを持つmp4ファイルをそのまま送ると音声の選択ができます。でもffmpegでmpeg-tsに2つの音声トラックを入れると2番目の音声へ画面上では切り替わりますが1番目の音声トラックを再生したままです。2番目の音声トラックが聞こえません。ここはレグザではまったくつまづかなかったのになぁ。

う~ん、ffmpegのバグ? バージョン変えるの面倒だなぁ・・・
などと考えながら、VIERAはもうちょっと真面目にDLNAのストリームを解釈しているのかな?と思いffmpegのstreamidオプションを指定してみました。
すると、2つの音声が切り替えできるようになりました。正確なmpeg-tsストリームの事を知らないので対処療法ですが、-streamid オプションで33から番号を割り当てると音声の切り替えで音声選択ができます。

これで満足。

と思ったらffmpegでmpeg2tsにトランスコードするとアスペクト比が正しく表示されません。VIERAのメニューで画面モードをモード2にすれば正しく表示されます。そもそもモード1とモード2の違いって何なのでしょうか。
モード1のままで正しい表示をするトランスコード条件を探しているのですがちょっと諦めてきました。ご存知の方がいましたら教えてください・・・。
Quick Sync Videoを使ってh.264をmpeg-tsに入れると前述の問題は生じません。

それではBEER Media Server 2のVIERA GT3スクリプトです。他のVIERAでも動くと思います(未検証)。


VIERA-GT3.lua

※より新しいLuaスクリプトを"BMS2用Luaスクリプト"に公開しています。

コメント

  1. もともとのDLNAエンジンはヨーロッパ製なのか
    VIERAはSD画質だとなぜかPAL扱いになります
    ピクセルアスペクト比をPAL対応に変えるとうちではうまくいきましたよ

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    1. コメントありがとうございます。
      PALの設定ですか。ちょっと失念していました。
      試しにffmpegで-target ntsc-dvdを付けるとSD画質へのトランスコードがされモード1で正しく映るようになりました。これではすべてDVD解像度にトランスコードされてしまいますが。

      HD画質でもモード2にしないと正しく表示してくれないんです。HD画質にPALとNTSCの区別はないですよね?フレームレート25を試してみました。もうちょっといじってみます。

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    2. -aspectの指定を削除し-vf setsar=40:33を加えるとモード1でも画面いっぱいに表示するようです。あまり試しませんが解像度に依らずOKのようです。ただし、DARの値は訳のわからない値になってしまいます。40:33に限らずSARの値がいい加減だとモード1で16:9の映像を正しく表示しています。フルHDでSARの値を1:1と正しい(?)値にすると4:3表示になりモード2にしないと画面いっぱいに表示されません。ちょっとビエラの挙動を推測できません。私のLuaスクリプトのやり方では-vf setsar=40:33としておけばいいようです。
      しばらく試して他に不具合が無いようならスクリプトを修正しようと思います。

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