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Surface Pro 3を3週間さわった感想

Surface Pro 3を買ってから3週間ほど経ちました。嫁用PCなのであまり触っていませんが使用感などを書いておきます。




Windowsタブレットは進化しているのか?

Windows 8のタブレットは早い時期から期待を込めて使ってきました。最初は富士通 ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J(過去記事)でした。純粋に驚くのは QH55/Jが出てからまだ2年経っていないという事です。当時、2年後にi7のタブレットが出ているとは想像していませんでした。相変わらずPCの進化のスピードには驚くしかありません。

 QH55/JはWindows タブレットを試すのには素晴らしいハードウエアでした。防水で軽くて薄くてどこにいてもWindowsをいじる事ができます。CPUは非力でも新しい思想のOSを試す楽しみがありました。CPUが強力なデスクトップPCのリモートデスクトップクライアントとして使う事もできます。

OSが新しくなっても使うソフトが新しい機能に対応していないと意味がありません。QH55/Jを使っていたころはほとんどWindows 8に合わせたソフトウエアはありませんでした。そもそもソフトの制作者がWindowsタブレットを触った事が無かったことでしょう。最新のライブラリを使ってプログラムをコンパイルするだけでも使い勝手は変わるんですけど。

そんな訳で QH55/Jは1年も使わずに処分する事になります。

何が不満だったかというと

●タッチ操作でマウス操作の代替が完全にできない

従来のWindowsプログラムがマウス操作を前提に作られています。Windowsの操作に新しくタッチという要素が加わった訳です。当然、互換性と言いますか、マウスの操作はすべてタッチでできるのだろうと思っていました。しかし、残念ながらそうなっていませんでした。左クリックはタップ、右クリックは長押しくらいです。shift+右クリックとか必須なんですけど?どうするの?ctrlキーもね。shift+左クリックの複数選択はどうやってやるの?
複数選択はファイルエクスプローラーにチェックマークで選択する機能が追加されました。しかし、これは古いデスクトッププログラムでは機能しません。最新の開発環境でコンパイルしてあるプログラムならばちょっとマシです。
結局、マウスとキーボードをBluetoothでつなぐ必要が生じます。なに?タブレットって?

●Modern UIアプリが使いものにならない

新しいWindowsなので対応したアプリが少ないのは承知の上でした。これは時間が解決してくれる問題でしょう。(と、当時は思っていましたが・・・)
使い勝手ではモバイル端末を意識した非力なAPIがすべての律速になっている感じがしました。どのアプリを使っても同じ不満が出るのです。ファイル一覧を表示させる動作です。
メモリーの搭載量が少ない端末を意識しているためがファイル表示が遅くて耐えられません。フォルダを移動すると一からファイル一覧の取得を行います。前に表示したフォルダへ戻っても一覧は最初から取り直しです。ローカルファイルならばまだ我慢できました。でもネット接続での動作でこんな事を毎回やられると使ってられません。
Modern UIではWindowsの最大の存在理由である共有フォルダへの接続を蔑ろにしている感じがあります。携帯デバイスを考慮したモバイル利用を意識し過ぎた結果、オフィス・家庭で最も重要な共有フォルダの存在を忘れてしまったようです。さっさとクラウド使えと?少なくとも標準のアプリはすべて共有フォルダにもつながるようにして欲しいです。

●ネットが切断される事は想定していない?

iOS、Android と比べて違和感を感じるのは、Windows 8のプログラムはネット接続が常にされているつもりで動いているように見える所です。
モバイル端末なのでネットの接続先は常に変わります。3G,4G回線ではいつ切断されるか判りません。途中でWiFiに変わるかもしれません。WiFiの接続も数十秒で切れるかもしれません。モバイル運用なら普通の事です。
ですがWindows 8では安定して一つの接続が続く事を前提にすべてが動いているように感じます。デスクトップアプリならしょうがないなぁと思いますが。プログラムが動いている途中でネット接続が切断されたらどのように動けば良いのかが考えられいない、あるいはAPI的にどうにもできない、ように感じます。デスクトップアプリならまだ我慢できます。デスクトップアプリはそんな事を考えて作っていないでしょう。しかし、Modern UIアプリも怪しい動きをします。
この辺はModern UIの開発環境を私はいじった事が無いので正しくないかもしれませんが、そういう動作に見えるという事を言いたいです。

●アプリを探すのがめんどくさい

もうこれはスタートメニューが消えた時点でMicrosoftが何を考えているか判りませんよね。新しいスタート画面で便利な工夫が施されているのだろうと期待していたのですが。
これはMicrosoftも大企業病に陥るんだなぁ、という別の意味でいろいろ感じさせてくれる問題です。開発者はWindowsタブレットに対する思想も何も持っていないのでしょう。開発者は持っていたとしても経営者は些細な問題と認識しているのでしょう。
Microsoftは常にパソコンのあるべき姿を示し実現しようとしてきました。しかし、今はもうただの企業になってしまったんだなぁと。
きっとマーケティングを沢山やって、目新しさをくっつけて、従来と違う事、他社と違う事を意識して機能をまとめ上げたのでしょう。そして、要求仕様にチェックマークだけ付けて誰も使わずに売ってしまったんだなぁと。これは私のただの憶測です。

Surface Pro 3で便利になったか?

ソフトウエアに関してはもう何も変わっていませんね。InstantGoとかすごい進歩なんですけどそれを活かすアプリがありません。スリープから目覚めた時にネット接続が無くなってたらどうなるの?半端にクラウドになっているアプリも動作を信用できません。WiFiのドライバがまだ不安定なのもあります。

Modern UIアプリも増えてないようです。いや数自体は増えてますけど。そもそもアプリを探しにくいです。無料アプリを試しているとファイル一覧表示でよく落ちます。どのアプリも同じように落ちる感じなので有料アプリなんて買う気になりません。

【14/8/11:追記
書き忘れていたことがありました。
Surface Pro 3の一番良いところは、余計なソフトウエアが一切プリインストールされていない事です。買ってきて起動すると素のWindowsが動きます。
PCメーカーも便利だとだれも思っていないであろう便利ツール、カタログスペックに書くためだけの更新・サポートを続ける気も無いソフト、何をしているか判らないセキュリティソフト など一切入っていません。
買ってすぐ使える! 当たり前な事ができるPCです。
これだけで今買うべきPCはSurface Pro 3 一択と言えます。】

ハードウエアに関しては文句のない進化です。
Windowsを使うにはこのくらいの画面の大きさは必要です。納得できます。解像度も高く文字が読みやすいです。文字がきれいに見えるだけでもうれしいです。
バッテリーは十分な容量でしょう。充電を気にする事はほとんどないです。
キーボードのタイプ カバーもいいですね。クリック感があるため安心して入力ができます。スペースキーの右端を押した時の反応が悪いのが唯一の弱点です。
ペンも素晴らしいです。ちょっとアイデアのメモ書きなど今までのパソコンではできなかったです。紙と鉛筆を探す必要が無くなります。ペンとタッチができればデスクトップアプリもストレス無く操作する事ができます。まぁ、意図せずドラッグ&ドロップ操作になってファイルが行方不明になる事が相変わらずありますが。
CPUの処理能力は必要十分になったでしょう。もう処理が遅くてイライラするようなプログラムはほとんど無いでしょう。メモリーも8GBあれば十分ですし4GBでも最近のWindowsは賢く使ってくれます。熱処理もまともにできないi7をラインアップに加えるところには善意を感じませんが。
残念なのは3G/4G対応がまだ無い事ですね。タブレットの意味が半減です。

コンピュータの将来を不安に思う

私の普段使いはほぼAndroidのNexus 7になっています。コンテンツの消費と言われる使い方の場合ですね。Webを見たりメールを見たりビデオを見たりです。
しかし、このブログを書くような事はNexus 7ではやりません。途端に不便なデバイスになります。この場合はやはりWindowsのデスクトップです。
コンピュータの使われる状況がこういう棲み分けを生じさせるというよりも、そもそも使われ方を考えてOSを作った結果です。
そして、Windowsは両方のいいとこどりを目指しているように表面上は見えるのですが、実は使われ方を誰も考えていないのではないかと思わざるをえません。

Windowsは完全にビジネス用の機械になってしまいました。もう個人で使う機会は少ないです。ビジネス向けになって安定した動作をするようになるのは良いのですが、変化する事は自殺行為になってしまいます。昨日まで使っていた道具が今日はまったく違う操作方法になったとしたらビジネス分野では混乱しか生み出しません。何十年もCOBOLや初期のBASICが使われているように、Windowsも変化しない事が求められrます。
しかし、ネットワーク化が変化しない事を許してくれません。第一にセキュリティ対策です。古いプログラムを使えなくなる理由はセキュリティ対策が多いでしょう。そしてこれが買い替えのための宣伝文句に使われてしまい替えなくても良いものまで替える必要がでてきます。ただの金食い虫みたいなのに使わないで済ますことができません。こういった不満は蓄積され一気にWindows離れを生みかねないでしょう。

そもそもセキュリティにWindowsは殺されてきています。
かつてWindowsというのは自由なネットワークで素晴らしい世界を作り出す可能性を見せてくれていました。OLEとかActive Xとかいう機能がそれでした。Windowsの中身はすべて通信によって成り立っているのです。その通信先が同じコンピュータだろうが地球の裏側にあるコンピュータだろうが区別は無かったのです。一つのプログラムが世界中に散らばった別々のコンピュータで実行され、その結果目の前で動いているように見えても良かったのです。Windowsが複数形になっている真骨頂を発揮する一歩手前まで来ていたのです。
残念ながらそんな自由なネットワークは夢と終わりました。Windowsがネットワークを自由に駆使できるようになると同時にウイルスなどセキュリティが深刻な問題となりました。そして、セキュリティと自由なネットワークの両立する方法をMicrosoftは見つけることができなかったようです。
以後、ひたすらセキュリティを強化し外部との通信を遮断、プログラム間の通信も遮断してきました。Windowsが目指した未来のコンピュータは消えてなくなったのです。
目指す世界が見えなくなった抜け殻のWindowsが今のWindowsなのでしょう。

残念ながらiOSもAndroidもかつてのWindowsが示してくれた新しい世界を見せてくれていません。そして個人が創作活動を行うパーソナルコンピュータというものが消えてしまうかもしれません。Macが勢力を伸ばす可能性もありますがappleもMicrosoftと同じ病にかかっているとなると望みは少ないかもしれません。
良い方向に見れば新しい会社が伸びる可能性はまだありそうです。そういう点ではまだまだ完成した市場ではないですね。

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