ペリカンケースでラズベリーパイを海の上に持ち出そう

raspberry pi in pelican case

スタンドアップパドルのYoutubeライブ配信テストを何回かしています。raspberry pi 3に3Gモデムをとカメラをつないで配信してます。

今回はこの時に使ったケースの紹介です。



以前の記事でラズベリーパイを使ってYoutubeへライブ配信をする方法を紹介しました。
Raspberry Pi 3とffmpegでYouTubeへライブ配信をする

後は適当にライブ配信して遊んでみれば良いのですが、どうしても海の上に持ち出したいと思いました。

ラズパイなどは防水の箱か鞄に入れてしまえばいいと思ってましたが、カメラをどうするかという問題があります。防水のUSBカメラがあればカメラだけ外に出してしまおうと思ったのですが、意外と防水のUSBカメラって無いんですね。アリババにすら適当なのが無いとは思わなかった。まぁ、GoPro使いますよね・・・

となると、透明な窓のある防水ケースを使いカメラもケースの中に入れるしかありません。この方向で何か良いのはないかと探します。デジタル一眼が入る水中ハウジングとか考えましたが値段が高すぎます。形も悪くスタンドアップパドルをしている時に取り付ける方法がありません。

もう料理用のタッパーでいいか・・・と思っていたところ、ペリカンケースに良さそうなのがありました。ペリカンならケースとしても信頼できそうです。防水ハードケースといえばペリカンです。
私の知っていたペリカンケースは大型スーツケースをごつくしたような物でした。小さいケースもあったんですね。しかも透明なのが。
今回試したのはペリカンのマイクロケースというシリーズです。
http://www.pelican.com/us/en/products/cases/



色は4色あるようです。そして蓋の部分が透明なものと不透明なものがあるように見えます。製品名の数字がケースの大きさを表しています。数字が大きいほどサイズも大きくなります。
今回購入したのは1050です。

pelican case

防水性能は IP67 となっています。水深1mに30分間なら浸水しないようです。手前の白く丸いものは圧力調整弁だそうです。金属部品はステンレスでできているそうです。金属の部分は蓋のヒンジとロック部分のヒンジでしょうか。海水で使っても錆びる心配をしなくて良さそうです。さすがペリカン。
先ほど蓋が透明と書きましたが実際に製品を見てみると・・・


ケース全体が透明でした。黄色く見える部分は緩衝用のラバーです。蓋と本体をシールするOリングを兼ねています。クリアで使いたいと少し思いましたがラバーはOリングを兼ねていますからラバー無しでは防水機能が無くなります。

ケースの両サイドにはベルトを通す溝があります。


幅は40mmです。38mm以下のベルトが通せます。ホームセンターで売っているPPベルト、バックルなどと組み合わせれば体にぴったり付ける事ができます。私は腰に巻き付けています。

写真ではサイズがわからないですね。私もどのサイズを買えばいいかかなり悩みました。
ラズベリーパイ用ということでライブ配信の道具を一通り入れてみます。


ライブ配信に使っている機材は、raspberry pi 3 model B、モバイルバッテリー、USB カメラ、USB 3Gモデム です。



これらを入れられます。スペース的には1/3は余ってる感じです。単にモノを入れるだけなら余裕で入ってしまいます。でも動かせるとは言ってません。一番厄介なのはUSBケーブルでした。

ラズパイに3Gモデムを挿した状態ではギリギリ入りませんでした。少し斜めにすれば入りますがそれではカメラを置く場所が無くなります。そのため、ラズパイと3GモデムはUSB延長ケーブルでつなぎました。
モバイルバッテリーとラズパイの接続も厄介です。電源のmicroUSBコネクタが出っ張るとラズパイを入れる事ができません。出っ張りの少ないUSBコネクタを探す必要があるでしょう。あるいはL型コネクタのケーブルも試しましたが、バッテリーの置き場所と折り合いがつかない感じになりました。
USBカメラのケーブルが長すぎますが切る訳にもいかないので押し込みました。
電源と3Gモデムは細めのUSBケーブルを選んだ方が融通が利いて詰めやすいです。短いケーブルが良さそうに思えますが自由度が無くなり配置で困るでしょう。30cm以上の長さのケーブルが良いでしょう。電源ケーブルは十分な電流を流せないケーブルもあるので注意が必要です。

結局アマゾンでは良さそうなケーブルを見つけられませんでした。こればっかりはいろいろ試すしかないですかね。

バッテリーが異なりますがケースに詰め込んだ写真がこちらです。


USB 3GモデムとUSBカメラを動かしてYouTubeへ配信するとさすがに電流をたくさん食います。持っていたモバイルバッテリーは2時間半程度しか持たない計算でした。そこで、ほぼ同じ大きさで容量は倍以上のAnkerの10000mAhを買いました。今なら13000mAhを買いたいところですが、それではこのケースに入りません。10000mAhなら入ります。
これで6時間のライブ配信が可能と見積もれます。安心して1日外で遊べます。実際はSIMの通信容量を気にするのでダラダラ配信するわけないですけどね。

肝心の防水について書いておきます。
防水ハウジングを使った事がある方ならご存知だと思いますが、ケース内で結露が生じます。乾燥剤を入れるのを忘れないようにしましょう。

ケースを腰に付けたまま胸くらいの水深を数分歩いていたところ・・・浸水しました!
幸い水没する事は無く機器は無事でした。USBカメラの周りに水滴がついて、後で塩を吹いてましたけど。
少し詰め込み過ぎたかもしれません。緩衝ラバーはOリングも兼ねています。緩衝ラバーに無理な力が加わっているとOリングの機能に影響が出てしまうでしょう。
蓋を締める時、Oリングにゴミが付いていないか確かめましょう。海では砂を噛みやすいです。海風の当たる場所では気づかないうちに砂がOリングの周りに入り込んでしまいます。

実際の配信映像はこちら

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