ネットワークカメラを持ち歩いて使ってみる【ATOM Cam Swing】
ネットワークカメラ ATOM Cam Swingを持ち歩いて使ってみます。
家の監視カメラがInternet explorer時代の物なので設定変更すらできなくなっています。そろそろ買い替えを考えています。以前のIPカメラは5万円以上、ちょっと高機能だと数十万円はしました。最近は中華製の安いネットワークカメラが普及しています。5千円も出せば防水で首振りまでできるカメラが買えます。
今回はATOM Cam Swingを買ってみました。
5千円ほどで防水防塵首振りできるカメラです。赤外線LEDを搭載しているので真っ暗闇でも白黒ですが写ります。
このカメラはそれなりに有名で今さらこのブログで紹介する必要も無いのですが、差別化のため普通に持ち歩いて使ってみるとどうなのか?カメラとして使えるのか?VLogに使えそうなのか?という点で紹介します。
ATOM - スマートライフ アプリ
最近のネットワーク機器のお約束 スマホアプリを使わないと初期設定ができません。
カメラにSDメモリースロットがありSDカードへ映像を記録できます。SDカードの映像はアプリからスマートフォンへダウンロードできます。あるいはSDカードをカメラから引き抜いてパソコンなどで直接読めます。
クラウドへ保存することもできます。自分でいろいろ設定したり面倒な事が嫌ならば有料のクラウド保存を契約すると良いでしょう。アプリで簡単に映像を確認できます。
このアプリの難点はカメラをなかなか認識しないことです。カメラがオフライン扱いになる事が良くあります。オフラインでもリアルタイムの映像は見えるのですがカメラの設定変更はできません。
初めてカメラをセットアップするためアプリを使うときにもカメラをなかなか認識せず困りました。よく知らない人が初めて使うなら不良品だと思ってしまうでしょう。私の場合はルーターを再起動してやっとカメラの初期設定ができました。
カメラはWiFiにつながるのですがWiFiアクセスポイントはこのカメラを使って設定しなければなりません。一度設定するとアプリ内でもアクセスポイントの変更はできません。登録したカメラを削除し最初からカメラの初期設定をしないとアクセスポイントは変更できません。
これが家の外へ持ち出すときの問題となります。WiFiにつながっていなくてもSDカードへの映像記録はできるのですがリアルタイムで映像の確認はできません。家の外へ持ち出すにはアクセスポイントをどうするかが課題になります。
家の外で使う
スマートフォンでテザリングを有効にすればテザリングのアクセスポイントでカメラを登録できます。そこでもう一つ試してみました。テザリングのアクセスポイントのSSIDとパスワードを家のアクセスポイントと同じにしてみました。WiFiというのはSSIDとパスワードだけが接続する条件です。
家のアクセスポイントで設定したATOM Cam Swingを家の外へ持ち出し、家のSSIDとパスワードと同じにしたスマートフォンのテザリングへ接続できるのか?試した所あっさりカメラはスマートフォンにつながりました。これでWiFiアクセスポイントの設定の面倒は回避できました。
ATOM Cam Swingに付属している電源はUSB形状の5V2000mAでした。これは普通のUSB充電器と同じです。モバイルバッテリーも同じです。家にあるモバイルバッテリーにカメラをつなぐと問題なく動きました。
電流計でどのくらい電流が流れるのか確かめて見ると、カメラがスイングするモーター回転時でも1Aくらいでした。十分モバイルバッテリーで動かせます。
モーターを使っていない時は概ね300mA未満で動くようです。
カメラとしての性能は?
実際の映像はビデオをご覧ください。
結論としては映像は汚くてVlogなどのカメラとしては使えません。
センサーサイズが1/2.9インチと小さいのはお値段からしかたないとしても、映像記録のビットレートがあまりに低すぎます。ビデオ映像の記録と言うのは、前の画面との差分を記録して行くのです。前と同じ画面なら何も情報を追加する必要がありません。前と異なる映像があるとその部分だけ前の映像との差を記録します。つまり、ビットレートが低いとどうなるかというと、動きの無いシーンではそれなりに映ります。前の映像と差分がほとんど無いからです。しかし、動きがあると前の映像との差分が大量にあるのでたくさん映像の差分を記録しなくてはなりません。しかし、ビットレートで記録できる差分の量が決まってしまいます。ビットレートが低すぎて差分を記録しきれないのです。
監視カメラとしても限界が見えてきます。
家の中でペットや赤ちゃんの見守りをするには最適です。家の中で動くものはペットか赤ちゃんしかいません。映像の差分はほとんど無いので綺麗に映像を記録できます。
しかし、屋外で使った場合はどうでしょう。雨が振り画面いっぱいに雨粒が映る、地面に落ちた雨粒の波紋がいたるところで広がる。木や植木がたくさんあり風が吹くと葉が揺れ動く。交通量が多く人や車がひっきりなしに行き交う。このような状況は映像の差分が常にたくさん発生します。ビットレートが低く映像の差分を記録しきれません。
草木の多い山間の家や交通量の多い街中では使いにくいと思います。住宅街の庭先ならなんとか使えそうです。
赤外線LEDを搭載しているので照明が無い場所でも白黒ですが映像を記録できます。ただし、数メートル先が映るくらいだと思いましょう。
結論
屋内の監視に最適です。
お値段も安いのでお試しで買うのにも良いでしょう。カメラの性能がこれで十分か足りないかを知るだけでも有益です。
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