風呂場で使えるBluetoothスピーカーTDK A33を衝動買いした


衝動的にBluetoothスピーカを買ってしまいました。お風呂で ARROWS Tab Wi-Fi QH55/Jを使ってますが音が悪いので音楽を聴いていても楽しくありませんでした。
漠然とBluetoothスピーカが欲しいと思っていましたが高い物を買う気もなく、安ければたいして音も良くならないと思い放っておきました。



何か良さそうなBluetoothスピーカーは無いかな? と探すと、
まず目に付いたのがフィリップスのSHOQBOX Active Modelスピーカーです。(メーカーHP

防滴IPX4準拠だそうです。これは水滴がかかっても大丈夫という程度で水に浸しても大丈夫ではありません。お風呂で使うには十分でしょう。湯船に落としたらダメでしょうけど。
マイクも付いておりスピーカフォンとしても使えます。
デザインはいかにもアウトドアで使いましょう!的な感じですね。色も2色あります。
内蔵バッテリーは最大8時間持つそうです。

かなり気になっていたのですが、私には最後の一押しのポイントが無くずーっと様子見をしていました。たぶん正面がどっちだか判らないというデザインが合わなかったような気がします。それとカタログを見つつ『持ち歩かねぇよ!』っと思ってしまう所があったからでしょう。
キャンプやBBQへよく行くならこれを買っていたかもしれません。

SHOQBOXに似たものがLogicoolからも出ました。UE BOOMというやつです。(メーカーHP

こちらはIPX3準拠の防滴性能です。SHOQBOXに比べるとちょっと劣ります。IPX4ではあらゆる方向からの水滴に対する防滴試験をし、IPX3では垂直に対し60度までの角度からの水滴に対しての防滴試験をするそうです。シャワーの水がかかっても大丈夫な程度ですね。ところでこのデザインで上ってどっち? と、変なところに引っかかってしまいます。
内蔵バッテリーは最大15時間持つそうです。また、NFCなる機能に対応と書いてあります。Bluetoothのペアリングが近づけるだけで簡単にできるみたいですね。
また色は6色あるそうです。
これもちょっと興味があったのですが価格がまだ高いのと汚れが目立ちそうなデザインなのでやめてしまいました。

BRAVEN BRV-1 なんてのも出ましたね。(代理店HP

ごついデザインです。IPX5準拠のため湯船に落としても(すぐに引き上げれば)大丈夫そうです。IPX3,4とIPX5との違いはシャワーの水の試験からホースの水での試験に変わった感じのようです。
大きさも手のひらサイズで重量も軽く持ち歩くならこの程度でしょうか。でも私の好きなデザインではなく、小さすぎてわざわざスピーカで音を出す意味は無さそうなので私の目的としてはパスです。

そして私が衝動買いしてきたのがTDKのA33です。(メーカーHP)

ブランドはTDKですがイメーション(株)ですね。

SHOQBOX と同じIPX4準拠の防滴性能です。
バッテリーは最大6時間もつそうです。
重量は1.2kgとかなり重いです。もう持ち歩く気にはならないでしょう。
もちろんマイクも付いてますのでスピーカフォンにもなるそうです。

そして私がこれを衝動買いしてしまう事になった最大の理由はBluetooth コーデックのAACに対応している事でした。(正面も判るし汚れも目立ちませんが)

Bluetoothを使ってスピーカーとつないだ時に音のデータは圧縮されて送られてきます。Bluetooth専用の特殊な圧縮の仕方をします。これをコーデックと呼びます。この圧縮の仕方には何種類か規格が決められています。標準のコーデックはSBCというものみたいです。しかし、音楽を聴くには若干音が悪いようです。音が良いコーデックとしてAACやapt-X なるものも最近見かけるようになってきました。iPhoneとかはAACというコーデックが使えるそうです。
スピーカ側と音楽を送る側は同じコーデックに対応していないと使えません。スマホ等がAACに対応していない場合はSBCコーデックが使われます。
という事でスピーカ側がAACに対応しているとちょっぴり良い音で音楽を聞けるかもしれないのです。

こんな感じで衝動買いしたA33なのですが肝心の音を送る側がAACに対応していなかったりします。ARROWS Tab Wi-Fi QH55/JなどパソコンのBluetoothではAACに対応しているものはほぼ無いようです。手持ちのスマホHTC J Butterflyも対応しているか良く判りません。iPhoneは持ってないし・・・。意味なし?まぁ、将来的な保険ということですね。
Bluetooth機器は複数のコーデックに対応していてもどのコーデックで再生しているか表示が無いのが困りものです。

TDK A33の感想

それはさておき、A33の感想を書いておきましょう。
まず最初に感じたことは重い!という事です。まっ黒なデザインと重量1.2kg、重く感じないわけがありません。

説明書は簡単なものが付いてきます。いろいろな国の説明書と一緒に入っているので量は多いのですが説明はほんの少しです。日本語で書かれている紙を探すのが面倒でした。まぁ、説明書は一通り遊んだ後に読んだんですけど。

最初に電源が入らずに戸惑いました。スピーカ上面の電源ボタンらしい部分を押しても反応はありません。側面のゴムカバーをめくるとメインのスイッチがありますので、このスイッチを入れます。

Bluetoothのペアリングですがパスキーを入力する必要もなくペアリングされます。スピーカー上部の青色のBluetoothボタンを3秒以上押していると”ピッ”と高い音がしてボタンの青い光が速く点滅します。この状態でスマホやパソコンのBluetoothで検索をするとA33が見つかりますのでペアリングをしましょう。
TDK A33 (PS3のコントローラと大きさ比較)

3台ほどの機器とペアリングを設定してみました。スピーカー側ではペアの切り替えはできません。再生する機器を切り替える場合はスマホ、PC側で一度Bluetoothを切断状態にします。ペアを解除する必要はありません。そして、別の機器でA33へ接続させればつながるようです。

いままで使ったBluetooth機器に比べるとつながりやすくなっていると感じますが、Bluetoothの接続は判りにくいですね。何度かスマホとPCを切り替えながら接続し試していると、スマホから音を送れなくなってしまいました。スピーカとは接続されるのですが、ヘッドセット(スピーカフォン)としての接続だけで音楽の音はスマホから出てしまいました。A2DPプロトコルの接続ができなかったようです。原因は判らずスピーカとスマホの電源を切ってペアリングもやり直したりしました。結局、原因も判らず突然正しくつながるようになりました。

一番最初にスピーカから出る音を聞いた時の感想は、大きさの割に低音が良く出るなぁという事でした。実際にはこんな小さなスピーカなのでたいした低音は出てはいないのですが、落ち着きのある音です。本体が重いこともあり変にビビる音が出る事もありません。安定感があります。
しかし、高い音はあまり出ないようです。これは前述のコーデックが原因かもしれません。シャリシャリした感じの音は全く出ません。しかし、こもった音に聞こえる訳ではありません。
ボーカルがとても聞きやすく感じます。
フローリングの床に置いて壁から数十センチほどの場所に置くと低域の量感が増します。

A33の底面前方には折りたためる脚が付いています。ちょっと上向きに傾けてスピーカを置く事が出来ます。

TDK A33の底面

スピーカーのボリューム(音量)は上面の+-ボタンで調整します。ボリュームの位置が5つのLEDで表示されます。1つのLEDは7段階でだんだん明るく表示されていきます。最大のボリュームになるとLEDが全て点滅します。
部屋の中やお風呂場で聞く分にはLEDが2~3個光る程度のボリュームで十分です。アパートなどではこれでも大きすぎる音と感じるかもしれません。
LEDが4個以上のボリュームにするとかなり大きな音が出ます。この音量でも音の傾向はほとんど変わる事はありませんし、スピーカーの変な場所がビビって鳴く事がありません。音が歪んでしまうこともありません。ちゃんと設計してる感じがして好印象です。
小さな箱のスピーカですがバッテリーの重さが良い具合に効いて大音量でも安定した音が出ている感じです。

お風呂で使うために買ったので早速お風呂場へ持っていきました。防水では無く防滴です。湯船に落とさないよう注意しましょう。また、側面のDCジャックや電源スイッチはゴムのカバーで覆っておかなくてはなりません。入浴時にちゃんと閉じているか確認しましょう。

側面のカバー内にはDCジャックの他にAUX端子とUSB端子があります。AUX端子は普通のステレオピンジャックでスマホ、ケータイ、音楽プレーヤにつないで音楽を聴けます。USB端子はスマホをつないで充電に使えます。ただし、スピーカをACアダプタにつないだ時だけこのUSB端子での充電が行えます。スピーカのバッテリーでスマホを充電できる訳ではありまえん。ちょっと残念ですね。

曲の操作、スキップや一時停止などの操作はスピーカーからはできません。他のスピーカーと比べると唯一の欠点かも。しかし、重量を見ると据え置きスピーカーに近い使い方になると思うので、手元にあるのはスマホ側でしょう。ですから私には問題になっていません。
防水でないスマホを脱衣所に置いておきスピーカーを風呂の中で使う、と考えている人には向かないでしょう。

バッテリーの実際の持続時間はただいま実験中です。後で追記します。
追記です。
朝から鳴らしっぱなしにしてだいたい約6時間で切れました。ほぼカタログと同じバッテリーの持続時間でした。この間のボリュームはLEDが2つ点き3つ目が暗く光る程度の音量です。室内で聞くには十分な音量です。切れる数分前は電源ランプが赤くなり点滅します。点滅もただ点灯、消灯という訳では無く、だんだんと明るさが変わるよう演出されてます。高級感があり良いですね。赤く光った後はすぐにバッテリーが切れてしまう感じです。
この駆動時間なら屋外で大音量で鳴らしても十分な時間鳴りそうです。最大ボリュームでの実験は音が大きすぎてちょっとできそうにありません。
追記終わり。

この大きさと価格のスピーカとしては大変満足しています。高い音が出るのが好きという人には若干物足りないかもしれません。ボーカルはとても自然に聞こえますので長時間聞いていても疲れる感じはしないです。ジャズなども相性が良さそうに思います。お風呂でインターネットラジオ局めぐりをするのが捗りそうです。

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