Nexus 7(2013)でクリアケースを付けたままワイヤレス充電(Qi)できるか試してみた

NEXUS 7はQi(チーと読みます)という規格のワイヤレス充電機能があります。
傷防止のためケースを付けて使いたいのですがケースを付けるとワイヤレス充電ができなくなったりします。ワイヤレス充電対応を明記したケースもあるようですがほとんどのケースは対応かどうか書いていないでしょう。書いてなければワイヤレス充電はできないと思うべきです。
ワイヤレス充電は向い合せた2つのコイルの電磁誘導を利用したものです。基本的に磁気を通す素材なら充電できる可能性が残っています。考えてもしょうがないので何かケースを買って試してみます。



NEXUS 7の液晶面は傷に強いガラスを使っているでしょう。私は保護フィルムは嫌いなので張りません。しかし、背面は簡単に傷がつきそうです。背面を保護するためクリアケースを使う事にしました。
家電量販店なのでクリアケースを探すと2000円ちょっとで売っています。しかし、ワイヤレス充電には対応しないと書いてあったり、何も書いてなかったりで買うのをためらってしまいました。

また、ワイヤレス充電器との相性もありそうです。充電器側のコイルとNEXUS 7側のコイルがちゃんと向い合せに置かれないと充電する事ができません。ワイヤレス充電器ならばポンと置くだけ・・・なんて言われますがきちんと置かないと充電効率が落ちて充電時間がかかってしまいそうです。
こんな問題はメーカーも当然わかっていてコイルの位置が正しく自動的に合うような仕組みも考えられています。。

パナソニックの充電器はコイルの位置を動かして自動的に合わせてくれる機能を持っています。コイルが動く範囲も広く他の充電器と比べても安いので購入してみました。

そしてケースに話を戻しますが、基本的に消耗品なので安いものを使う事にします。Amazonで検索すると安いクリアケースがいくつかあります。私は右に紹介するものを購入してみました。

早速取り付けたところサイズもピッタリでガタもなく良い感じです。上辺、下辺とコーナー回りは前面近くまでケースが覆っていないのがちょっと気がかりです。角から落としたら保護してくれない感じです。

USB端子回りは広めに避けているようです。コネクタの大きなUSBケーブルでもケースをしたまま刺さりそうです。
ケースがピッタリしているのは良いのですが取り外しが少し大変でした。

 
ストラップを取り付けるような穴はありません。自分で穴を開けたとしてもNEXUS 7側にストラップの紐を逃がす場所がないのでうまくケースが付かなくなるでしょう。
重たく厚くなってしまいますがバンカーリングを使うのが良いでしょう。ワイヤレス充電する時にバンカーリングを外さなくてはならず手間が減りませんが・・・

このクリアケースを取り付けた状態でワイヤレス充電器に載せてみたところ無事に充電をしてくれました。ワイヤレス充電器に付いていた傷防止のフィルムを貼った状態です。充電器に載せた機器に傷が付くのを防止するフィルムですのでクリアケースを付けたNEXUS 7ならこのフィルムはいらないのですがしばらく貼ったまま様子を見てみます。フィルムの厚さ分の距離が離れてしまいますので充電の効率とかが悪くなっているかもしれません。

ワイヤレス充電の規格Qiでの供給電力は現在5Wとなっています。効率は70%ほどらしいです。
USBの充電では通常5V0.5Aなので良くて2.5Wです。これよりもQiの充電速度は速そうです。Nexus 7付属の充電器は5V1.35Aなので6.7Wほど。最近の充電用USB端子では5V2.0A程度のものもあります。これだと10Wです。USBの場合の効率はよくわかりません。

それでは実際のところどうでしょうか?
クリアケースを付けた状態でワイヤレス充電をすると1時間で+16.9%ほど充電できました。
普通のUSB端子で充電すると1時間で+7.0%ほどでした。(この時だけ画面をつけっぱなしだったかもしれません)
【13/12/2修正:測りなおしたところ1時間当たり+10.7%でした。効率で見ると一番良い結果となりました。USB充電はパソコン/ハブによる違いが多いようです。】
auの急速充電器は5V1.8Aの9Wですが、この場合は1時間で+30%ほどでした。
こうしてみるとQiの効率はUSB充電と変わりありません。

充電速度
方式 充電速度1Wあたり
Qi(5W) +16.9%/h3.4%/h
USB(2.5W) +10.7%/h4.3%/h
USB(9W) +30%/h3.4%/h

来年にはQiの規格として10Wのものがでるそうです。数年後にはノートパソコンもワイヤレス充電できる電力を目指しているようです。しかし、今あるNexus 7では対応できないので関係ない話です。

それではバッテリーの消費速度はどのくらいでしょうか。
WiFi接続のDLNA再生でmpeg2のハイビジョンビデオをMX動画プレーヤーで再生してみます。ソフトウエアデコーダで再生します。画面の明るさは最大にしています。タブレットの使い方としてはバッテリーの消費が激しい使い方の一つでしょう。
この時、1時間あたり-20% ほどのバッテリー消費速度となりました。
Qiの充電をしながらでもバッテリーが減っていく事になります。しかしビデオを見ても5時間近くはバッテリーが持ちそうな事もわかりました。

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