TinkerOSでxrdpをビルドする

TinkerOSでxrdpをビルドする
TinkerOSでxrdpをビルドしてみます。
pulseaudioのsinkモジュールもビルドしますのでリモート接続でオーディオ再生ができます。


前回はラズベリーパイでxrdpをビルドしました。
関連記事:RASPBIAN STRETCHでxrdpをビルドする
Debian stretchベースになったので手順を再確認しながらビルドしました。
バージョンが上がったとはいえ事前の知識を多く持っていたRaspbianは確認が楽でした。

Tinker BoardのTinkerOS v1.8もstretchベースなのでほぼ同様の手順でxrdpをビルドできるはずです。OSのイメージに入っているパッケージが異なるため必要なパッケージを確認するのが手間でした。最初に入っているパッケージはRaspbianに比べて少ないようです。

結論から言うと、RASPBISAN STRETCHで作ったスクリプトを使う事が出来ました。

TinkerOSでxrdpをビルドする

Raspbianで作ったスクリプトでビルドできます。上の方で紹介した関連記事をご覧ください。
xrdp-builder-on-RASPBIAN-STRETCH / GitHub
TinkerOSに日本語環境を設定したところから始めます。
関連記事:TinkerOSに日本語環境を設定する

スクリプトを動かす前に、ビルドで必要なパッケージをインストールします。
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt install git automake libltdl-dev libpulse-dev
これがRaspbianとの差分のようなものでした。
この後にスクリプトを実行します。記事公開時ではxrdpのバージョンをv0.9.3.1の決め打ちにしています。他のバージョンをビルドしたい場合はスクリプトを修正してください。
cd ~/Downloads
git clone https://github.com/SignalFlagZ/xrdp-builder-on-RASPBIAN-STRETCH.git
cd xrdp-builder-on-RASPBIAN-STRETCH/
./xrdp-builder.sh
終わったら再起動します。
起動したらリモートデスクトップで接続できるはずです。
Raspbianの時と同じように最初、サウンドは鳴りませんでした。pulseaudioを再起動すると音が出ると思います。
pulseaudio --kill
pulseaudio --start

あとがき

Debian stretchベースなのでTinkerOSもRaspbianと同じ手順でxrdpをビルドする事ができました。
ですがディストリビューションは異なるのでどこまで同じなのか確認するのが面倒な事もあります。設定ファイルの置き場所など勘違いするととても時間を食ってしまうかもしれません。

TinkerOSで使うパッケージもスクリプトに含めてしまっても良いのですが、今後私が混乱しそうなので様子を見てます。まずはRaspbianの設定を確定させたいのです。

この記事公開時のxrdpはv.0.9.3.1です。Windowsのリモートデスクトップ接続を使うと画面が真黒になる不具合があるそうです。TinkerOSの場合は時間が経つと真黒になってしまいます。画面ロックされるとなるようです。
レポジトリのxrdpではRemoteFXを有効にしていないようなので画面は黒くならないようです。ですが画面ロックの解除ができないようです。

TinkerOSで遊ぼうと思っていたのですが、RaspbianもバージョンアップしたためRaspbianの設定手順の見直しをしていてTinkerOSで遊ぶ時間がありません。

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