3Dプリンタで高速プリントをする設定 【TRONXY XY-2 PRO】
3Dプリンタのプリント時間はとても長いですよね。数時間から数日かかるものも。
少しでも速くプリントしたい。
私はTRONXY XY-2 PRO TITANを使っています。2万円くらいのとても安いプリンタです。基本的にゆっくりなプリントしかできません。
ホットエンドの部品を変えると少し速くプリントできる可能性が高まります。
スライサのプリント速度を速くすればいいはずですが、3Dプリンタはメカ、フィラメントそしてソフトウエアのバランスが重要です。バランスを崩すとプリントできなくなります。
今回はソフトウエアのお話です。
3Dプリンタのファームウエアにはホットエンドを動かす制限値が設定されています。ホットエンドを動かす速度と加速度が低く設定されているとスライサで速い設定をしてもプリンタ側の制限でしか動きません。
ファームウエアの値はG-CODEで書き換える事ができます。G-CODEは3Dプリンタの制御ソフトにより異なる場合があります。Marlinというものがメジャーです。XY-2 PROはMarlinではなくChituというのを使っています。ですからMarlinとはG-CODEの命令が異なります。MarlinのG-CODEのは検索すればすぐに見つかるでしょう。しかしXY-2 PROはなかなか見つからないでしょう。
ChituのG-CODEを説明してくれているサイトがありました。
Chitu G code Explained | customize-3d.com
また、XY-2 PROの初期設定がここにあります。
matiaspl/README_tronxy.md | GitHubAll Tronxy stuff goes here
最高速度と加速度
最高速度と加速度を変えます。
XY-2 PROやEnder 3ではひとまず200mm/s程度にします。
Marlinでは
M203 X300 Y200
Chituでは
M8012 I200
とします。
加速度を少しずつ上げていきます。加速度を上げないと実際のプリントスピードは上がらないでしょう。まずは600mm/s2くらいに。
Marlin では
M201 X600 Y600
Chitu では
M8008 I600
プリントに成功したら加速度を1.5倍から2倍にしてみます。ちなみに小さい値を設定すると電車のドレミファインバータの音色が楽しめます。(XY-2 PROのマイクロステップだとそもそも音が聞こえないけど)
値が良かったらEEPROMへ書き込みます。
Ultimaker Curaの設定
スライサの設定も少し変えます。
Curaの場合、140mm/s以上の設定で警告が出てスライスできないかもしれません。Curaにも最高速度の制限があります。Maximum Speed X/Yを設定すればより速い値を入れられるでしょう。
メカの調整
スライサで高速な設定にすると3Dプリンタの振動と騒音が増します。タイミングベルトの緩み、ガイドローラの締め付け具合がより一層プリント品質に影響してきます。
むやみにベルトをキツくしたりすると切れてしまうかもしれません。ガイドローラを締め付けすぎると動かす負荷が増えて加速度を上げられなくなるでしょう。
程よいバランスを探します。
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