フィラメント乾燥ボックスを買ってみた【SUNLU FilaDryer S1】
思っていたより質感が良く作りもしっかりしています。もっと早く買えばよかった。
梅雨の時期を前にフィラメントの乾燥をどうするか毎年考えます。たくさんのフィラメントを乾燥させるなら布団乾燥機を使うのが便利です。問題は3Dプリント中のフィラメント。プリント時間は数十時間になる事もあります。フィラメントの取り外しが面倒で3Dプリンタに付けっぱなしにすることも度々あります。フィラメントスプール一個分の防湿ケースが欲しいです。
良くあるのが食品保存用のタッパーを使って防湿ケースを自作する事です。ビデオネタとしてもやろうかなと思っていました。ですがタッパーを使うと見た目が貧乏くさくなるのが嫌でした。
ならばXY-2 PROのベッドサイズ 255mm x 255mm x 245mm を活かしてケースを3Dモデルで作ろうと思いました。ほぼ箱なので簡単です。この場合の問題は中身が見えるようにすること。フィラメントの残量は見たいです。透明フィラメントを使うというのもありますが本気で透明にするには手間がかかるようです。ならば大きな面積ではなく小さな窓を設けて誤魔化そうかと。
で、実際に考えだすと箱よりもスプールを回転させる構造とか、ファンを付けるか?とかヒーターはどうする?とか多くの問題があります。
ヒーターを付けずに防湿ケースにすれば簡単ですがそれならケースに入れる必要もないのではないか?とか振り出しに戻ってしまいます。
ヒーターを付けるとなるとヒーターの温度コントロールが必要でそこそこの費用が必要になります。それを考えると市販の乾燥ボックスの方がいいんじゃないかという事で今回のネタになりました。
フィラメント乾燥ボックス
フィラメント乾燥ボックスにはいくつかありますが実質eSUNかSUNLUの二択です。それでも二倍近くの価格差がありますね。
eSUNの方には重量計機能が付いていてフィラメントの重さがわかります。残りの量が正確にわかるので残り少ない時にフィラメントが足りるか計算しやすいです。また、ファンが付いていて内部の空気を循環させられます。乾燥剤を置くスペースもあります。
SUNLUの方はヒータが付いているだけです。ファンはありません。乾燥剤を置く特別な場所はありません。
重量計がどうしても欲しければケースごと秤の上に置けばいいと思いました。問題はファンの有り無し。ファンが無くてちゃんと乾燥するのか? このケースの形なら自然対流でそれなりの循環はしそうなのでファンは無くてもいいかな・・・
悩んでいるとSUNLUが5千円を切る価格になったのでポチりました。
SUNLU FilaDryer S1
外観や内部はビデオを見てもらうとして、箱から出した感想は思っていたより質感が良く作りがしっかりしています。安っぽい感じはしません。とても良くできていると思いました。
また箱や梱包もしっかりしています。
フィラメントを出す穴が二箇所あります。上の写真の場所は3mm径のフィラメントやPTFEチューブを通せます。使わない時に塞ぐ栓が付いています。また、1.75mmフィラメントを通す時に使うのかテフロンチューブが付属しています。
もう一箇所は透明部分の上の方に空いています。こちらは1.75mmフィラメント専用でしょうか。
ヒーターは35℃~55℃に設定できます。最高でも55℃なのでPLAなど低い温度で柔らかくなるフィラメントを入れたら溶けて変形したとか太ったとかの事故も起きにくいでしょう。タイマーもあります。タイマーは最長24時間です。
最初は50℃ 6時間に設定されています。防湿を気にして保管しているフィラメントなら特に変更する必要もないでしょう。何もしていなかったフィラメントなら温度高めで24時間の乾燥をした方が良いでしょう。
フィラメントの引き出しは滑らかです。ひっかかるような感じはしません。このケースからプリンタまでの間が気になるならPTFEチューブにフィラメントを通しましょう。
乾燥剤ケースを作る
SUNLU FilaDryer S1 の問題としては乾燥剤を入れるスペースが無いことです。温度を上げれば相対湿度は下がりますがタイマーが切れたり湿気ったフィラメントを入れておけば湿度は上がります。乾燥剤は絶対に入れたい。でも入れる場所が無い。
Thingiveseにちょうどよい乾燥剤ケースがあります。スプールの穴の部分アーバーに入るケースです。
Desiccant Box (DryBox) by jjlionberger https://www.thingiverse.com/thing:2518453is licensed under the Creative Commons - Attribution license.
この他にもモデルを作ってくれている方がいます。
昔に買って湿気ってしまったシリカゲルが大量にあります。電子レンジで再生して中に入れました。
スプールの穴に入れます。
砕けたシリカゲルがこぼれるので、最初しばらく振って細かい破片を落としました。
まとめ
フィラメント乾燥ボックス SUNLU FilaDryer S1 を買いました。とても質感が良くしっかりした作りです。
価格も安く防湿ケースを自作するより良いでしょう。
乾燥剤を入れるスペースはありません。乾燥剤は入れたほうが良いのでThingiveseにあったケースを作りました。
見た目も良くとても満足しています。早く買っておけば良かった。
コメント
コメントを投稿