突然落ちるようになったVAIO F(VPCF119FJ)を分解して掃除した


crucial MX100 512GBのSSDに換装したVAIO F(VPCF119FJ) ですが勝手にシャットダウンします。なぜ?
と思ったらやたら熱い。いや、普通に熱い機種なんですけどさらに熱い!
ばらして掃除する事にします。





VAIO Fは嫁用パソコンとして放ったらかしにしていました。SSDに換装してちょっといじってると何故かシャットダウンしています。なにやらGPUを使うと一発。
空冷ファンの音もとてもやかましいです。電源を入れただけでフル回転。VAIO Fは爆熱機種の記憶しかないので、こんなものだと思ってました。
しかし、やはりおかしい。

最近嫁がSurface Pro 3買うとか言ってる理由がわかりました。

そこでVAIO Fを分解してヒートシンクのお掃除と熱伝導グリスの塗り直しをしてみます。

VAIO F (VPCF119FJ) の分解


crucial MX100 512GBのSSDに換装したVAIO Fの分解をします。
基本的にNo.1(番手1番)のプラスドライバでネジを外していきます。


No.1はプラス1や+1と表記されています。後ろにネジ回しの軸の長さが表記されます。
上に紹介したものだと”プラス1x100”はネジの先端のプラス部分の大きさは番手1番で軸の部分(ネジ回しの先端部だけでグリップを含まない)が100mmのドライバとなります。番手は小さい数字の方がより小さい先端になります。
No.2があれば家庭の日曜大工にほとんど使えます。パソコンになるとNo.1のサイズでほとんど使えます。今回のVAIO FはNo.0も必要になりました。

それでは分解していきます。


まずはバッテリーとB-CASカードを取り外します。


ネジ穴の近くにドットが描いてあるネジから外します。
ドット1つは1箇所ありメモリースロットのカバー、ドット2つは2箇所でHDDドライブのカバーそしてドット3つも2箇所でBDドライブの固定のネジです。
HDDはさらにネジ2本で固定されています。
ネジを外せばBDドライブは引っこ抜けます。
メモリーは外す必要ありません。
メモリースロットの横にフレキシブルケーブルがコネクタに刺さっていますが、このケーブルを抜きます。コネクタの黒い部分を引っかけて上に持ち上げると緩みます。

裏面に見える残りのネジをすべて外します。
BDドライブの下に3本ネジが隠れています。
外したネジは外した場所がわかるようにテープなどに貼っておくと良いでしょう。

裏カバーはBDドライブの方から外していくと比較的簡単に外れます。


ヒートシンクを外すために右図の赤丸のネジを外します。
左側はCPU、右側はGPUの放熱板です。
GPU側のネジはNo.0<のプラスドライバが必要でした。
ヒートシンクが外れました。
GPU側の金属版はメモリーの冷却用ですかね。外しても良いですが熱伝導シートの交換が必要になるかもしれませんので特に理由が無ければ外さなくて良いでしょう。

ヒートシンクと空冷ファンです。
ヒートシンクは隠れて見えませんが埃がたまっているはずです。さらに分解します。

ファンの周囲の4本のネジを外すとばらせます。ここのネジもNo.0のプラスドライバが必要です。
ファンの羽は簡単に外れます。軸がぶれないよう均等にまっすぐ引き抜きます。

うわぁ~、埃でヒートシンクが目詰まりしてます。冷えるわけないですね。

ヒートシンクのほこりは掃除機で吸っただけでは取れないので、エアブロアーのスプレーなどでほこりを吹き飛ばします。きれいになったらもとに戻しましょう。
CPUとGPUに新しい熱伝導グリスを塗ってやります。
後はばらす時と逆順に組み立てて行きます。
裏カバーを閉めるときにワイヤレス機能スイッチの位置がずれているとスイッチがスライドしなくりますので注意しましょう。

掃除後のVAIO F

掃除の終わった効果を見てみましょう。文章だけでは説明しようがないのでパソコンに負荷をかけて安定具合を見るOCCT(OCCTのHP)というソフトウエアを使ってみました。
エアコンを入れた室内 室温27℃ほどでの測定です。

まずは清掃前のアイドル状態です。すでに55℃を超えてきます。

そして負荷をかけ始めました。温度はぐんぐん上がり80℃を超えてきます。
85℃を超えたあたりでOCCTの警告メッセージが表示され負荷テストは中断されました。

開始から2分経ってないんですけど。
あれまぁ。これじゃだめだよね。
掃除が終わった後のアイドル状態です。50℃以下に収まってます。掃除前と比べ8℃は下がってます。

掃除後に負荷テストをしてみると68℃ほどで動いています。
掃除をしたかいがありました。

ついでにGPUの負荷テストもしてみましたが問題なく動きました。
これで1年は持つかな。1年後にまた掃除・・・、実は2年くらい前にも掃除してました。その時は空冷ファンの中まではやりませんでした。

もしもファンが壊れたら

ノートパソコンを長い間使っていると空冷ファンから異音が生じる事があります。グリス切れやフレームのゆがみでファンの交換をしたくなる場合があります。

そんな時はeBayなど海外の通販サイトを探すと見つかったりします。
ファンだけでは無くヒートシンク付きもあるみたい。売ってるうちに取り替えようかな?
かつての日本ならばこういった部品は秋葉原をウロウロしておじちゃんに聞くと手に入ったりしたのですがね。もう日本ではこういった部品は手に入らないのでしょう。エレクトロニクスの地力が無くなってるのを感じますね。

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コメント

  1. こんばんわ、参考にさせていただきました。
    自分のはVPCCW19FJというタイプCです。
    突然ファンの異音が鳴り出して、どうしたものかと色々調べていました。
    それでここにたどり着きました。
    PCを開け掃除、グリスはないので省略、元に戻して電源オン
    最初は静かでしたが、まもなく音が鳴り始めました。
    これはファン自体に問題があるのかと思います。
    かれこれ5年以上経ちますからw
    しばらくこれで乗り切りますm(__)m

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    1. コメントありがとうございます。
      グリスは付けた方が良いと思います。ホームセンターで安いのを探してみてはどうでしょうか。ドアのヒンジに使うようなもので十分です。
      あとどのくらい使うか判りませんがファンの交換も考えてもよいと思います。eBayで"vpc cw19 fan"とかで探すと出てきますね。本当に使えるものか私は断言できませんけど・・・

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    2. あんこちゃん2015/12/17 22:55

      CPUファン専門店(http://www.cpufan.jp/)であるかも。
      私のTypeC VPCCW18FJは掲載されてますね。
      本日、分解・清掃しました。Fanは外してグリスを塗りなおたら静かになりましたね。グリスはミニ四駆やラジコン用でいいかも。ポームセンターで買ってきたのですが、100g500円ぐらいなのですが、ほんのちょっとしか使わない。ほぼ100g残ってどうしよう? な感じです。安いのでグリス塗り直しはお試しを。
      ダメだったらFan交換ですかね。3000円前後ですか

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    3. おぉ、そんなお店があったんですか。便利そうなお店ですね。
      コスタリカの会社なんて初めて見たかも。
      ミニ四駆用は回転部そのままで良さそうですね。でも模型用って高いんですよね。スプレー缶のグリスが保存などを考えると良いかもしれません。間違ってもファンに直接スプレーしちゃいけませんけど。

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  2. 記事掲載後6年経っていますが、興味深く読ませていただきました。私は2010年製のVaio VPCF129FJを、HDDとメモリ交換してWindows10にした程度で、他のメンテナンスをしないまま、2020年現在まで現役で使っています。数年前からCPUファンが高回転で回る音がするようになりましたが、USB2.0であること以外は何も不自由なく使っています。近々、CPUファン周りを掃除し、新しいグリスも塗って、延命を図ろうと思います。できたらCPUファンは新品交換したいですが、見つかるかどうか、というところです。

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    1. 我が家でも現役です! でもさすがに新しくしたい・・・

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  3. ファン掃除したあと具リス塗り直さなかったらすぐ落ちるようになりました

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