デュアルノズルの造形を試行錯誤中


以前からの課題であったABSとサポート材のデュアルノズル造形をまともに使えるようにしたいです。

何とか形を作ることはできてますがサポート材の形が乱れてしまいます。


以前の記事 "BuildTakがやっと定着してくれたが何が原因だったか判らない" からABSとPolySupportの2つの材料をデュアルノズルで造形する際に、きれいに造形できない事を課題と感じていました。

局面が多くベッドへの接地面が少ないモデル


ABSは温度の変化で収縮しやすく反りが生じやすい材料です。以前の記事のような無駄に局面が多いモデルを造形する場合、オーバーハングした場所で反りが発生しヘッドのノズルにぶつかりヘッドの位置がずれてしまいます。
こんな時はサポート材を生成して垂れや反りが生じないよう支えてやります。しかし、サポート材がモデルと密着しすぎ、造形後に取り外せない、取り外す際にモデルを壊すという問題が生じます。
そこで、サポート材として専用のフィラメントのPolySupportを使っています。

PolySupportはとても脆い材料です。簡単に折れるので除去するのも手でできます。しかし、造形がそこそこ難しくなります。ちょっと垂れやダマができてヘッドのノズルがぶつかると剥がれたり壊れたりします。


未だに条件を出し切れませんがメモ代わりにこの記事を書いています。

PolySupportのノズル温度は207℃、移動速度は30mm/sを基本として造形してみました。


下側の艶々した部分がPolySupportです。色がABSと同じ白なのでブログの説明としては適さない例でしたね。
何とか積層できていますが、この前の5回くらいはまともに積層されませんでした。

スライスはSlic3rを使っています。何かSlic3rの作るサポート構造って変じゃないか?と思ってしまいます。その支えにその天井は作れないだろう・・・と感じる。なぜ下に何もない所にフィラメントを置こうとするの?

PolySupportは温度を上げて溶けた時の粘度も高いようです。しかし冷えると脆い。ヘッドの移動スピードとフィラメントの温度のちょうどよい所を見つけないと千切れてしまう感じです。
サポート材はスカスカの構造なので肝心のABSを支える場所はすべてブリッジになります。ブリッジを確実に造形できないとなりません。

さりげなくハードルが高い材料じゃないかな。なんとか使いこなせるようになりたい。

とりあえず造形は完了したのでサポートを剥がしてみます。


ABSの条件はそこそこ出せた感じです。サポート材に依存しない場所はきれいに見えます。

それではサポート材に乗っかったオーバーハング部を見てみましょう。



なんかグロ画像・・・
サポート材が造形中に剥がれてぷかぷかしていた場所です。
もう少しABSの温度も下げたい感じもしました。積層剥がれを起こさないギリギリを狙わないとダメなのかな。

以前の記事のタイトルになっていますがBuildTakが全く定着してくれない事がありました。今現在も少し定着が弱い感じがします。
何となくですが以前の原因はノズルパージの時に使う剥離剤がノズルの中に残っていたのが原因じゃないかと考えています。
今回は久しぶりに3Dプリンタを動かしているのでノズルのパージもしました。すると、造形を2~3回した後でもノズルから剥離剤と思われる液体がフィラメントと一緒に出てくる事があります。

造形後にフィラメントを5mmほど引き戻しています。この時の負圧でノズル内に残っていた剥離剤が引き寄せられ、次のプリント時に出て来る感じです。
この時ベッドに付いた剥離剤を良く拭き取らずに中途半端に引き延ばすと剥離剤のコーティングができてしまいます。

そこでベッドの清掃ですが、やはり脱脂綿をケチらず使うのが良いようです。アルコールを吹きかけ脱脂綿で良く拭きます。アルコールは油を溶かすだけで分解はしません。アルコールで溶けた油を脱脂綿に吸収させなくてはなりません。脱脂綿で常にきれいな面で拭くようにします。名前の通り脂を拭くには必須です。基本に忠実にという事ですが。

それでも初めてBuildTakを使った時に比べ定着が弱いんですよね。

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