WiFi 6対応ルータRT-AX92Uに乗り換えてAiMeshを作ってみた
テレワークが促進されている昨今の情勢、我が家もWiFiの電波が届かない部屋があるのでWiFiルータを最新モデルに買い替えてみました。
買ったのは最新規格WiFi 6 (802.11ax)に対応したASUSのRT-AX92Uです。以前のルータRT-AC68UはAiMeshというWiFi電波の中継機能の子機にして使うことにしました。
今まではASUSのRT-AC68Uというルータを使っていました。
他社のルータへ替えても電波が届く保証がありません。中継器が新たに必要になるかもしれません。
そして今ある6年前のRT-AC68UでもAiMeshが使えます。新しいWiFiルータに置き換えても前のルータを余らせることなくAiMesh用の子機として使えます。RT-AC68Uは買った当時に無かった機能がファームウエアの更新で追加されてきました。他のメーカーではあり得ない対応でしょう。DDNSのドメインも取得できるようになりました。
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買ったのは最新規格WiFi 6 (802.11ax)に対応したASUSのRT-AX92Uです。以前のルータRT-AC68UはAiMeshというWiFi電波の中継機能の子機にして使うことにしました。
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機能的に不満はありません。一番の不満はWiFi電波が弱い部屋があるという点です。先の記事を見返すと当時も前のルータのWiFiが入らない事に不満を持っていたようです。テレワークを要求されるここ最近の情勢で子供部屋にしていた部屋をテレワーク用として整えました。この部屋のWiFi電波がすごく弱いのです。
当時は今で言うWiFi 5のドラフト規格に対応した最新モデルでした。値段もそれなりにしていました。今も下位機種として販売されているルータです。
我が家は軽量鉄骨2階建てで2階のロフトにWiFiルータを置いています。子供部屋は1階でWiFiから一番遠い部屋です。2階とはいえロフトなので床を2枚突き抜けなければならないので実質3階にあるのと同じです。壁も2枚以上突き抜けなければなりません。合計4枚以上の壁が立ちふさがっています。
この状況でも2.4GHzのWiFiならそれなりの強度で繋がります。しかし2.4GHzは電子レンジと同じ周波数なので電子レンジを使うと途切れてしまいます。WEBを見る程度ならそれでも十分ですが仕事用となると問題があります。VPN接続などは切断されてしまいますし、ビデオ会議は会話が途切れてしまうでしょう。ですから5GHzでの接続が必要です。ちなみに有線での接続は無理な場所です。
今のWiFi環境を改善するにはどうしたらよいのだろう?
WiFi環境を改善するにはどうしたら良いでしょうか?3つくらいしか思いつきません。
- WiFiルータの場所を変える
- WiFi電波の中継機を設置する
- WiFiルータを替えてみる
1番のWiFiルータの場所を変える作戦を検討してみました。
WiFiルータから子供部屋までの壁と床の枚数が少なくなる場所を探します。ロフトの床を避けるため実験的にロフトからアンテナを外へ覗かせるようにしました。向きによっては床が1枚減ります。しかしこれは改善された様子が見られませんでした。次は子供部屋へ少しでも近づけるように移動を検討しましたが、光コンセントの位置や電源コンセントの位置の制約をクリアできず断念しました。
2番の中継機を設置する作戦を検討してみました。
中継機は小型でコンセントに直接させるタイプもあり値段も安いです。
電波は目に見えないので実際に試さないと分かりません。何か安いやつを試しに買ってみようと思いましたが、後々を考えると中途半端で投資できませんでした。
3番めのWiFiルータを替える作戦を検討してみました。
現在のルータは当時の高性能なものでした。WiFiの電波の出力は法律と規格で決まっているので新しいルータでも変わりません。しかしノイズが少ないアンプを使ったり、感度の良いアンテナになったり、弱い電波をすくい上げる、きれいな電波を出すなど電波を送受信する質は改善されていると期待できます。
特に気になるのはBUFFALOのWXR-5950AX12です。
最新規格WiFi 6に対応する事はもちろん10GBASE-TのLANポートを備えています。今現在WiFiルータに欲しい機能がすべて揃っています。新しくWiFiルータを買うならば検討すべき製品です。ただし、WiFi 6はルータ側だけではなくスマホやPC側でも対応していないと意味がありません。これからの規格です。
ASUSのWiFiルータ RT-AX92Uを買うことにした
ごちゃごちゃ書きましたが、結論としてASUSのRT-AX92Uを買うことにしました。
他社のルータへ替えても電波が届く保証がありません。中継器が新たに必要になるかもしれません。
ASUSのルータにはAiMeshという機能がほぼすべてのルータに備わっています。複数のルータをつないでWiFi電波の届く範囲を拡げることができます。ルータが中継器になる感じです。簡単に設定できるようになっています。
そして今ある6年前のRT-AC68UでもAiMeshが使えます。新しいWiFiルータに置き換えても前のルータを余らせることなくAiMesh用の子機として使えます。RT-AC68Uは買った当時に無かった機能がファームウエアの更新で追加されてきました。他のメーカーではあり得ない対応でしょう。DDNSのドメインも取得できるようになりました。
このDDNSの取得も重要な点でした。他社のルータでも無料のDDNSサービスはあります。ですがSSH接続してルータの中身をいじれるほどの自由はありません。これができないとDDNSが役に立つことはありません。
関連記事:ASUSのルータからDDNSのSSL/TSL証明書をエクスポートしてラズパイで使う
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日本メーカーはサポートの面倒事を回避しすぎてつまらない製品ばかりになってしまいました。それだけ普及して家電の一つになった事を喜ぶべきでしょうか。
こんな感じでRT-AC68Uのアセットを捨てられずまたASUSルータを買うことにしました。機種を選ぶにあたりWiFi 6対応は必須、できるだけ最新機種、ということでRT-AX92Uに決めました。また6年以上現役で使えることを期待してます。
この記事執筆時、ASUSルータの弱点があります。IPv6への対応が悪いです。スペックを見ると"IPv6プラス、transixは対応していません"とあります。光回線でもIPoEで接続することはできません。PPPoEでの接続になります。IPv6自体は通せるのでフレッツ網の閉じた世界ならIPv6で接続できます。PPPoEでは混雑しすぎて遅いという通信事情の方は注意してください。
ちなみに我が家はPPPoEですが、平日ならこれくらいの速度です。
速い方だと思うのでIPoEでなくても良いと思いました。ですが昨今の引きこもり推奨の土日では下り5Mbps程度まで落ちます😓 学校のリモート授業なんてやられたら破綻しそう。
RT-AX92Uの開梱
RT-AX92Uを買うことに決めてアマゾンで買おうと思ったら・・・在庫なし。比較的高性能なルータが売れてる感じです。テレワーク特需でしょうか。
他の通販サイトでなんとかすぐに買うことができました。ポチった3時間後には在庫無くなってました。
箱を開けると可愛らしく収まっていました。アンテナは折りたたみだったのですね。
ASUSのロゴを見て正面にLED、右側にUSB2.0、USB3.0端子とWPSボタンがあります。
背面はWANポート、LANポート、リセットボタン、電源ボタンと電源コネクタがあります。
アンテナを立てました。電源アダプタと比較すると小さい事が判ると思います。最近の高性能WiFiルータが巨大化していたので小さくて良いです。
(背景布のシワを取る時間がなかった・・・)
(背景布のシワを取る時間がなかった・・・)
ルータの初期設定は大変ですね。ネットにつながらない状態になるのでトラブルがあると面倒です。でも今ならスマートフォンがあるでしょうから安心ですね。スマートフォンのアプリを使ってルータの初期設定も行え簡単です。
ASUS Router (Google Play)ASUS Router (Apple Store)
ブラウザで初期設定できます。PCでやる場合はルータとPCを直接LANケーブルでつないでブラウザを開きます。URLは
http://router.asus.comと入れれば初期設定のウイザード画面が表示されます。
http://router.asus.comと入れれば初期設定のウイザード画面が表示されます。
初期設定の手順は説明しません。仕事用に使うので設定をやり直しつつ紹介する時間が取れません。インターネットプロバイダのIDを正しく入れれば特に難しいところは無いでしょう。
AiMeshを作る
インターネットにつながったので以前のルータRT-AC68UをAiMeshの子機として登録します。スマホのアプリでもブラウザでもできます。
AiMeshへ追加するルータをリセットしておきます。電源を入れた状態でリセットボタンを5秒以上押して電源ランプが点滅するのを確認します。
AiMeshへ追加するルータを親ルータの近くに置き電源を入れます。
ネットワークマップを表示してAiMeshノードをクリックします。画面右側にAiMeshの状況が表示されるので”AiMeshノードを探す”の検索ボタンを押します。
見つかったルータをクリックすると追加が始まります。終わったら追加するルータの電源を切り、設置する場所へ持っていき電源を入れます。
これだけです。
問題はAiMeshの子機ルータをどこに設置したら良いのか?です。親ルータからの電波が届かない所では意味がありません。親ルータから電波が届き、目的の部屋へ電波を飛ばせる場所に設置しなくてはなりません。中継器も同じですが意外と難しいです。
親ルータの設置場所を向いて、床や壁を何枚通り抜けるか数えましょう。と同時に電波を届かせたい部屋を向いて何枚床や壁を通り抜けるか数えましょう。ともに最小になる場所があればベストです。ベストの場所にコンセントがあるとも限りません。
できれば親ルータと子機は有線ケーブルでつなぎます。親と子の通信を有線で行うのでWiFiの速度が上がります。
ユニット式の風呂場は金属で囲われているので強敵です。天井、床下か出入口から通す感じになるでしょう。ピアノやオーディオ部屋など防音施工した壁も強敵です。
まとまってないまとめ
6年前のRT-AC68Uから最新のRT-AX92Uにしたところ今まで5GHzの電波が途切れ途切れだった部屋でも最低限の接続を維持できるようになりました。しかしリンク速度は高くないのでAiMeshを構成しました。
ASUSのWiFIルータをつなぎ合わせるAiMeshはとても簡単に構築できました。他社のメッシュWiFiはメッシュ用の専用機器を購入する必要がありますがASUSはほぼすべてのWiFiルータがAiMeshとして使えます。
6年前の製品が最新の機能に対応している点などASUSルータのファームウエアのアップデートはとても良いです。その分、バグのあるファームウエアもかなりの頻度で出てきますが1ヶ月以内には修正される感じです。
RT-AC68UはWEBの設定画面の反応が悪かったです。新機能がどんどん追加されるのは良かったのですがどんどん重くなった印象です。新しいRT-AX92Uでは重さが気になることは無くなりました。
2.4GHz帯と5GHz帯を同じSSIDにして最も良い状態の方へつないでくれるスマートコネクト機能もあります。家の中でスマホを持ち歩いてもWiFiが途切れにくくなります。
スマートコネクトを有効にするとGoogle HomeとChromecastがWiFiへ接続できなくなりました。その後スマートコネクトを無効にし接続できてから再び有効にすると何事もなく動いきました。新しい機能は何が起きているかわかりません。
通信速度の紹介などもしようと思いましたが環境依存の面が多く参考にならないと思いやめました。また仕事用に使うので設定をいじって試す時間的余裕がありません。
RT-AX92UはWiFi6対応ルータですがWiFi6対応の端末を持っていません。有線のギガビットイーサネットより速い可能性もあるので、今後はゲーミングパソコンのWiFi化を試してみたいです。
【2020/06/18追記:RT-AX92UのWiFi6はゲームに使えません。DFSで通信が途切れます。関連記事:WiFi6のDFS機能でフルスピードが出ず! TP-Link TX3000eを買ってみた】
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