Raspberry Pi High Quality Cameraを外に持ち出し撮影する

Raspberry Pi High Quality Cameraを買いました。外へ出てデジカメのように撮影してみました。
デジカメの便利さを痛感!

Raspberry Pi High Quality Cameraが買いやすくなりました。3Dプリンタのモニタ用に欲しかったんです。Pi V2.1カメラでは写りに不満が出そうだったのでHQカメラを待っていました。

HQカメラの接続やRaspberry Piの設定などは他のサイトでいくらでも紹介しているでしょう。ここでは撮影例の紹介をしていきます。
Raspberry Piにカメラモジュールを付けて外で撮影する。難易度はとても高いです。カメラとRaspberry Piを程よく持てるようにしてカメラの映像を見てフォーカスを合わせシャッターを切らなくてはなりません。持ち出そうと考えても面倒であきらめてしまう所です。
カメラとして撮影するソフトウエアに良いものがありません。パソコンの大きな画面で撮影条件を決めて撮影するというものばかりです。外に持ち出せる小さなモニタで扱えるソフトウエアがありません。何個かあったのですが、最近のLinux環境で動かすのが難しいほど古いものでした。
自分で作ろうかとちょっと思いましたが・・・需要も無いし、今回撮影したら二度とやらないだろう・・・誰も作らないはずです。

Raspberry Piを外へ持ち出すためにモニタが欲しいです。これは前回紹介したタッチモニタを使います。
はい、今回のネタのためだけに前回モニタを付けました。

撮影に使ったソフトウエアはこちら
RPi Cam Web Interface is a web interface for the Raspberry Pi Camera module. It can be used for a wide variety of applications including surveillance, dvr recording and time lapse photography. 
ブラウザでカメラの撮影を行えます。カメラの設定も一通り揃っています。ただし小さいモニタでの操作は絶望的。そもそもモニタが小さいとプレビューも見にくくフォーカスを合わせることができません。
無理にRaspberry Pi用のモニタを使うより、スマートフォンとテザリング接続してスマートフォンのブラウザで操作した方が良いです。今回は無理やりRaspberry Piのモニタで撮影しました。Raspberry Piを外へ持ち出すだけでも不確実な要素が発生するのに、テザリングでスマホから操作なんて動かせる気がしません。家ならすんなり動かせるんですけど。これからの寒い時期、カメラだけ外に置いて温かい車の中や家の中から撮影なんて事もできます。あっ、フォーカス合わせられない・・・

Pi HQ Cameraの作例

ビデオで紹介していない失敗写真も紹介します。まずフォーカス合わせで失敗します。RAWで撮ってますが加工なしの撮って出しです。縮小してあります。スマホやインスタに慣れてると色を濃くしたくなります。
月以外は6mmレンズで撮ってます。絞りは開放だったはず。

画角確認
画角を確認してました

ダイナミックレンジ確認
空と葉の影がどのくらい写るか試したかった
葉の影も撮れてました

ピント合わせ
鳩にピントを合わせたかったのですが
まったく見えませんでした

花の色
花の色を派手に加工したくなる

ピント合わせ
どこにフォーカスを合わせるにも小さくて分かりづらかった

歪確認
樽型歪出てますね

花にピント
花にフォーカス合わせたくとも小さくて見えないので背景に引きずられる

歪確認
歪がわかるかと思ったけど分かりません
ウッドデッキの方が良かった

緑確認
フォーカス無理

マイクロムーン
お約束 月の撮影 マイクロムーン
Canon EF 300mmズーム
センサーが小さいのでコンパクトに超望遠できます

夜景
ピント合ったつもりでした
Nightモードでオート

三笠大先輩
オートじゃダメだったので露出時間を増やしてます
一番キレイな感じに撮れました

露出オーバー
モニタだと丁度良く見えたんですけど
小さいモニタで露出時間変えるのは至難の業

シメのつもりが
撮った時はフォーカス完璧だと思ってた

機材


マーケットプレイスより正規代理店の方が安いかも

まとめ

Raspberry Pi High Quality Cameraを買いました。あまり見かけないであろう外へ持ち出して撮影をしてみました。外で使う事を想定したハードウエアもソフトウエアも無いので撮影の準備は大変です。
まず、オートフォーカスではないのでフォーカスを合わせるのが難しいです。小さなモニタではまったく分かりません。
絞りもマニュアルです。絞りは開放にしておかないと、暗くてフォーカスの確認ができません。フォーカスを合わせて構図を決めて絞りを調整して露光時間を決める。露光時間以外すべて手動です。無理!
フルデジタルなのにカメラ黎明期に逆戻り。
小型モニタじゃなくビューファインダーなら・・・最近網膜投影のやつもあるし・・・正気に戻りました。ビューファインダーなんてビデオで紹介しようもないし。

Raspberry Pi High Quality Cameraは今までのV2.1カメラよりセンサーサイズが大きくなりました。コンパクトデジカメと同じ位の1/2.3インチです。レンズも大きなCSマウントレンズが使えます。
私は3Dプリンタのモニタ用に使います。センサーが大きくなったので照明が暗くともノイズの少ない画が撮れます。レンズも明るいのでシャッタースピードを上げられるでしょう。動きの激しい機械の撮影が有利になります。
そうです・・・あくまで産業用カメラです。

Raspberry Pi High Quality Cameraの映像センサーは4K HDRに対応したセンサーです。ですが、Raspberry Piは4KにもHDRにも対応していません。GPUが設計されたのはフルハイビジョン(2K)の時代です。4Kなど想定していません。静止画も12.3メガピクセルの解像度で撮る事ができません。CSマウントのレンズも防犯カメラなどで使われるもので4Kの光学性能はありません。Raspberry Pi推奨の6mmレンズには3MP HDと書いてあります。3メガピクセル相当なのでしょう。
Raspberry Pi 5に期待しちゃいます。

最近のスマホのカメラと比べちゃうと少し物足りませんがノイズの少ない写真が撮れるようになりました。



コメント

最近のコメント

Threaded Recent Comments will be here.