ベッドの傾きが一目でわかる! Bed Level Visualizerプラグイン【OctoPrint】
3Dプリンタのベッド調整に苦労していませんか? 水平調整をとても楽にするBed Level Visualizer プラグインを使いましょう。
Bed Level VisualizerはOctoPrintの拡張プラグインです。まずはOctoPrintを動かしましょう。
プラグインのインストールは設定のPlugin Managerから行います。
"Get More..."から"bed level"と入れれば出てくるでしょう。Installボタンをクリックするとインストールが始まります。インストールが終わったらOctoPrintを再起動するメッセージが出るので従います。
Bed Level Visualizerの設定
タブに"Bed Visualizer"が追加されています。開きましょう。
でもなにやらメッセージがあるだけで何をすればいいかわかりません。初期設定をしないと動きません。
まずはGCODEコマンドを設定しなくてはなりません。
何のGCODEかというとメッシュ測定をするGCODE命令です。メッシュ測定をするGCODE命令が無い3DプリンタではBed Level Visualizerは使えません。ホットエンドにベッドとの距離を測るセンサーが搭載されていない3Dプリンタでは使えないでしょう。なぜならメッシュ測定をする機能が無いからです。
また、メッシュ測定結果を通信ターミナルに返す事ができないと使えません。Bed Level Visualizerは通信ターミナルを読み取ってメッシュ情報を得ています。
使っている3Dプリンタのメッシュ測定命令とその結果を通信ターミナルへ返す命令を調べてください。これは3Dプリンタのファームウエアに依存します。Marlinファームウエアかその互換ファームウエアを持つ3Dプリンタなら使える可能性があります。
GCODEの例はプラグインの設定画面にリンクがあります。あるいはこちら。
Example GCODE
ファームウエア毎にいろいろ書いてあって困惑しますね。でも重要なのは2行だけです。
@BEDLEVELVISUALIZER ; instruct plugin to start recording responses from printer.
XXX ; mesh bed leveling and report
@の行はプラグインに『通信ターミナルを監視してメッシュデータが来たら読み取れ』と命令しています。
XXXは3Dプリンタのメッシュ測定命令です。ファームウエアによって命令が異なります。通信ターミナルにメッシュの結果を返せないファームウエアでは使えません。メッシュの測定と結果の表示が別命令になっているファームウエアもあります。その場合は3行命令が必要です。
これ以外の行はメッシュ測定の準備と後始末です。メッシュ測定前にホームポジションを取りましょう。必要ならホットエンドとベッドを加熱します。
メッシュ測定が終わったら測定結果を保存します。
ホットエンドやベッドを所定の場所へ移動します。加熱をしていたら加熱を停止します。
これらもファームウエアで命令が異なるでしょう。使っている3Dプリンタの命令で書いておきます。
私の設定例はこれ。
GCODEの設定が終わったらプラグインのタブに測定ボタンが現れます。3Dプリンタが動くか確かめます。測定が終わると3Dグラフでベッドの凸凹が表示されるでしょう。
もしも表示されなければ、メッシュ測定の結果が通信ターミナルに返ってきていないと思われます。コマンドを確認しましょう。
ベッドの水平調整
メッシュの3Dグラフだけではなく下にメッシュの誤差がミリ単位で表示されています。概ね0.1mmほどになっていれば十分でしょう。これより誤差を下げようとしても難しいです。
ミリ表示はわかりやすいですが調整はしにくいです。Bed Level Visualizerではこの誤差をネジの回転角度へ換算する機能があります。
プラグインの設定を開き、”Corrections”タブを開きます。下の方の
☑ Display on tab screen
にチェックを入れます。
この表はネジの回転角度を表しています。表のマスをクリックすると、その場所を基準にした回転角度が表示されます。使っているネジのピッチで角度が変わってしまうのでピッチを設定する項目もあります。回転方向と合わせて使っている3Dプリンタの部品と同じに設定しましょう。
私の使っている3Dプリンタではベッドの四隅にネジがあります。左手前を基準にして他の3つのネジを表示に合わせて回転します。そしてメッシュ測定をして確認します。3・4回繰り返せばベッドは水平にできるでしょう。
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