ARROWS Tab Wi-Fi QH55/Jを使ってみた感想

1週間ほどARROWS Tab Wi-Fi QH55/Jを使ったところでの使用感などを書いておきます。
一番気になるバッテリーについては持ち歩いて使うこともなかったため、ほとんど気の利いたことは書けません。
Windows8タブレットを初めて使うときに感じた事などを書いてみます。



 

重さについて

私はiPad2を使っていました。QH55/Jは575gです。最新のiPadと比べても80gほど軽くなっています。iPad2に風呂ふたカバーを付けているため100gほど重量が増えるせいか、持ってささえる左腕が疲れる感じが良くしていました。
また、仰向けに寝ながら胸の上に立てるようにiPad2を置いてビデオやインターネットを見ていたのですが、縦に保つにも疲れてしまう事が多く、iPad2の置き場所に困ることがありました。

QH55/Jに変えてみると意外と疲れる事がないです。
わずかに軽くなった程度に思っていましたが、手の疲れる感じがかなり軽減されます。

さくさく感

atomでWindows8なんて使い物にならないと思っていました。しかし、店頭でタッチ操作の追従状態を見るとかなりサクサクと動いていました。スクロールも指先に吸い付いてるように追従してくれていました。これで欲しくなってしまったわけです。

そして、実際に使ってみると普通にWindowsマシンとして十分使える速度は保っています。複数のプログラムを立ち上げてウインドウを切り替えても特にモタツクことはありません。さすがにメモリーまわりの速度が遅いのでプログラムの立ち上がりに時間がかかることがあります。
メインRAMが2GBあるとメモリを多量に使うようなプログラムでなければメモリースワップが発生する事もないため反応に不満を感じることもないです。

文字入力

文字の入力はソフトウエアキーボードを使うことになります。タブレットの宿命ですが、キーボードを表示すると画面が半分使えなくなるのが困りますね。事前に入力ボックスの位置を変えておかないとキーボードに隠れてしまいます。

手書き入力も慣れれば使いやすいかもしれません。今のところ数字の0と英文字のOを区別して書く術を知らないのでイライラしてしまいますけど。

Windowsキーが画面の下中央にあります。このボタンはハプティクスな反応をします。ボタンを押すと内臓のバイブレータが動きます。バイブレータが入ってるんですね。しかし、肝心のWindowsキーの使いどころがわかりません。スタート画面を出すなら画面右からスワイプした方が楽です。WindowsキーとXキーの同時押しでメニューを出したいと思い、ソフトウエアキーボードのXと一緒に押してみましたが、Xが入力されるだけです。
役に立ちません。

デスクトップのタッチ操作

デスクトップ画面はマウスを前提にした設計なのでタッチ操作しようとするととても小さいくて操作しにくいと思いますよね。ですが意外と間違えずにタップできます。

ファイル一覧でファイルを開くとき最初はちょっと緊張しながら選んでましたが慣れるとほぼ間違えずに選択できます。意識してタップする操作より、意図せず画面に触れないようにする方に気を使います。

デジタイザペン機能が付いたタブレットがいろいろな会社から出ていますがビジネス用途なら確実にあった方が良いでしょう。

Windows8のネイティブプログラムはジェスチャでのスクロールに対応していますが、従来のWindowsプログラムは対応していません。このため、エクスプローラでファイル一覧をスクロールする時は画面を撫でるだけです。しかし、古いプログラムでスクロールバーがある画面の場合はスクロールバーの位置をタップ「しなくてはなりません。新旧のプログラム画面が並ぶと操作に戸惑ってしまいます。

バッテリーについて

バッテリーがどのくらいもつか関心が高いでしょうが、まだもちが良いか悪いかの判断ができる使い方をしていません。そもそも使い方に大きく左右されますからどう評価して良いかわからないです。

ビデオを見る、インターネットをする、などの使い方でバッテリーが足りなくなった事はまだありません。1日に3~4時間程度しか使っていないためです。それでも満充電から70%ほどになれば消費が激しい方だと思います。やはり画面の明るさが一番影響すると思われます。

また、バッテリー駆動時のクロックは最大860MHzほどに制限されるようです。これはCPU利用率として50%に制限されます。普通のPCではプロセッサの電源管理で値を変更できますが、QH55/Jにはプロセッサの電源管理の項目がなくなっていて変更できません。

バッテリー使用が前提のタブレットでクロック最大1.8GHzとか宣伝するのはどうかと思います・・・CPUパワーを使うプログラムをタブレットで動かしたいと思ってる方は注意が必要です。
バッテリー駆動でもハードウエア支援を正しく使えていればビデオ再生で処理が間に合わないようなこともなくHD解像度のビデオも再生できます。

防水について

防水機能が決め手となりQH55/Jを購入しました。
さっそくお風呂で使っています。防水とはいえお湯に入れてはいけません。急な温度変化はカバーを変形させ隙間を生じさせる可能性があります。

画面に水滴がついてもタッチ操作は問題なくできます。風呂ふたの上で立てかけてビデオを見て半身浴しています。その状態からお湯の中に落っことしてしまいましたが、当然壊れなかったです。

今の無線LANアクセスポイントの位置では風呂場でのリンク速度が遅くビデオがかくついてしまいました。アクセスポイントを置く位置を見直さないと。

Wi-Fiについて

11n対応とはいえアンテナ1本、帯域幅20MHzです。最大リンク速度は65Mbpsです。アクセスポイントが直接見通せる場所ならビデオも問題なく見えるでしょう。ただし、実質は35Mbps程度の速度になります。

30Mbpsを超えるビットレートのビデオの再生は難しい感じでした。せめて40MHz 150Mbpsリンクの無線LANを載せてくれれば良かったと思います。

部屋を移動して使う方はアクセスポイントの設定を20MHz幅にした方がリンク速度を高く保てるかもしれません。アクセスポイントの総送信パワーは決まっています。20MHz幅と40MHz幅の設定を比べると40MHz幅はチャンネル当たりの電波の強さが半分になります。
20MHz幅の通信しか行わないQH55/Jだけを使う場合はアクセスポイントの設定を20MHzにした方が送信パワーが2倍強くなり高速なリンクが保たれる可能性が高くなります。

MyCloudビデオ+ について

QH55/Jを購入する背中を押したポイントにこのソフトがあります。DTCP-IPに対応したビデオを見られるというアプリです。使ってみた感想は・・・ちょっとガッカリです。
うちにはパナソニックDIGAがあります。ここに録画したビデオが見れればいいなぁ、と思っていましたMyCloudビデオ+でDIGAを認識し録画した番組を見ることはできます。

しかし、アプリ起動直後にDIGAの録画番組のリストを取得するのに時間がかかりすぎます。再生したい番組をタップしてから再生が始まるまで10秒くらいかかります。タップして次々と番組の内容を確認することはできないわけです。まったく見れないよりは良いという感じです。

Windows Home Server 2011のメディアサーバが表示されますが、ファイルを表示してくれません。なぜかある一つのtsファイルだけが表示されます。特に他と変わった形式では無いのですが。このファイルをタップしても再生できない形式と表示されます。
今一つどういう動作をするのか解からないソフトでビデオプレーヤとして常用できるものではありません。

カメラ・センサー類について

カメラを使うアプリが付いてきます。正面と背面のカメラの切り替え、静止画、動画の撮影ができます。まだ使う機会が無いのでちゃんと動かせますとだけ書いておきます。

GPSは、屋外で通信する環境が無いため感度や感想を書くことはできません。室内窓際ならば位置を拾ってくれています。

加速度センサーではタブレットらしくディスプレイの縦と横の回転に対応しています。iPadなどでは当たり前ですが、Windowsのデスクトップ画面がタブレットの持ち方により回転するのは新鮮です。


以上、1週間ほど使った感想をまとめて書いてみました。
まだ少ないですがWindowsストアアプリで面白いものが無いかと探すのが楽しみになります。


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