Windows8にPowerDVD10を入れてBlu-Rayディスクを見れるようにした

Windows8にPowerDVD9をインストールしたがBlu-Rayディスクの再生ができなかった で書いたようにBlu-Rayの再生方法が無いまま いろいろ考えていました。お試し期間を使って他のソフトの様子なども見ていましたが、ちょっと踏ん切りがつかず。

ARROWS Tab Wi-Fi QH55/Jを買ってしまった事もあり、ポータブルBDドライブを購入し付属のソフトを使う事にしてみました。

付属ソフトはPowerDVD10です。これでメインマシンではBDを再生できるようになりました。




Windows8でのBlu-Rayディスクを再生できるようにするのはそこそこ厄介です。通常は黙って最新のプレーヤソフトを買えば良いのですが、意外とトラブルが発生しやすいのとユーザーインターフェースのデザインが変わり使いにくく感じたりします。

私はPowerDVD9のコーデックがいろんなソフトからも使えるので気に入っていました。他のソフトを試してもデザインが変わりすぎてちょっと馴染めません。
なんだかんだ言ってもBlu-Rayをパソコンで見る機会もそんなに多くないのでPowerDVD13が出たら考えようと思っていました。

しかし、Windows8のタブレット ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J を購入してしまったためポータブルのBDドライブが欲しくなりました。これまた使う機会なんてほとんど無いんですけど・・・。リカバリディスクを作るときはメインマシンからBDドライブを外してUSB変換器を使いました。これでは何か他のソフトを入れる時にちょっと面倒だなと思っていました。

BDドライブを買えば付属ソフトでBDプレーヤが付いてきます。今のならWindows8で動くのかな?と、慎重に調べてパイオニアのドライブを購入する事に決めました。ドライブとしてもパイオニアなら安心感があります。
USB2.0接続のスリムBDドライブBDR-XD04シリーズです。
型番の最後に”J"が付くモデルには"DiXiM BD Burner 2011 for Pioneer"というソフトが付いています。テレビのHDDなど録画番組をPCに接続したBDドライブでディスクに保存できるようです。私はいらなかったので赤いのを買いました。



ドライブよりも付属BDソフトの心配の方が大きかったです。付属ソフトはPowerDVD10です。Windows8で動いてくれるでしょうか? 動かないとほとんど無駄な出費に感じてしまうことになるんで・・・。

家に戻りさっそくメインマシンに繋いで付属ソフトのPowerDVD10だけをインストールしました。ドキドキしながらPowerDVDを起動させるとアップデートパッチがある事がポップアップで表示されます。
画面右上の青い上矢印をクリックするとアップデートの情報が表示されます。そこのパッチのタブからダウンロードページを開きます。パッチのダウンロードをし、インストールします。パッチのインストールでは、今入っているバージョンの削除がなされ入れ直しが行われます。

さて、適当なBDを入れて再生させてみると・・・自動再生にならない・・・ちょっと不安・・・あれ?ドライブを選択するボタンが無い・・・かなり不安・・・設定画面のプレーヤでドライブを再確認・・・あっ本体のドライブが指定されてた・・・USB接続したドライブを指定しなおして再生ボタンを押すと・・・

再生されました!

無事にBDディスクを鑑賞できる環境になりました。しかし、ちょっと問題もあります。PowerDVDのコーデックが見えなくなってます。インストール直後は見えていたと思ったのに再起動したら見えなくなってました。
DirectShow Filter toolsで見るとメリット値が小さな値になってます。一番大きくなるように変更してやると他のソフトでも使えます。

さて、一安心して今度は ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J へインストールしてみます。
いきなりトラブル・・・

ARROWS Tab Wi-Fi QH55/JのUSBポートは本体から1本しか出ていません。そして、電力の供給能力もそんなに高くないようです。バスパワーでは電力が足りず動きません。
ドライブにディスクを入れていない状態ならばドライブを認識します。ディスクを入れ回転が始まるとドライブが切断された状態になります。ディスクの回転と合わせてドライブを認識したり見失ったり・・・。
ちょっと出先では使いずらいですね・・・
付属のUSBケーブルは二股タイプです。AC電源をつないだUSBハブを通しUSBポート2個を使い動かすことになります。あるいはBDドライブに5Vの電源端子が付いています。ACアダプタを別途用意する必要があります。

とりあえず、BDドライブを動かせるようになりPowerDVDのインストールをします。手順は同じなのでさくさくと・・・atom遅い・・・インストールが完了しパッチも当てて、いざ!


動きませんでした!

ちょっと心配してたんですよね。Z2760のように新しいものには付き物です。
グラフィックの性能が上がっているのにこんな非力なものに逆戻りするなんて想定してないよね、と。

しかし、何かしら単体ファイルを指定するとちゃんと動いて再生されます。BDの再生はできませんが、ビデオファイルのプレーヤーにはなります。なんで?

まぁ、タブレットにBDドライブをぶら下げてBlu-Ray映画を見る、なんて状況はあり得ないので良しとします。これならフリーのコーデックで十分でした・・・。

タブレットではまだ他にコーデックの問題が残っていました。PowerDVDを入れてもWindowsストアアプリではコーデックを使う事ができません。
ビデオアプリを起動してmpeg2ファイルを選択しても”プレイできません”と言われて再生されません。

Windowsは以前からDirectShow APIを使ってメディアファイルを扱って来ました。フリーのコーデックなどもDirectShowで使えるようにするものが普通です。
ここにVistaからMedia Foundationという新しいAPIが登場しました。Windows Media PlayerなどがMedia
Foundationで動いているそうです。
そしてWindows8のWindowsストアアプリはMedia Foundationしか使えなくなったのです。DirectShowは使えません。このため、Windowsストアアプリでは従来のDirectShow用ソフトは役に立ちません。

Windows7までのフリーのコーデックはMedia Foundationを無効にしてDirectShowを使えるようにする方向にありました。Windows8でもデスクトップアプリでは有効ですが、Modern UIを使うWindowsストアアプリではまったく使う事ができません。

今はコーデックの大変化の過渡期にあるわけですね。

Windows8 Proを入れたメインマシンではWindows 8 Media Center Packを入れたせいかmpeg2ファイルをビデオアプリから再生する事ができます。しかし、Windows8のタブレットにはお金がかかるのでWindows 8 Media Center Packを入れていません。そのためmpeg2が再生できないと思われます。

面白い事にh.264のファイルは何もしなくてもビデオアプリで再生できます。スマホやiOSなど携帯デバイスではh.264が標準でmpeg2の再生ソフトがなかったりします。Atom Z2760もそれと同じですね。
ファイル容量を節約するためか圧縮率の高いh.264形式のビデオファイルをハードウエアでデコード・エンコードできるようになっています。ところがmpeg2ファイルの再生に苦労します。というかまともなのが無い。

これはパソコンの進化とま逆で面白いです。ちょっと前までパソコンはmpeg2が標準でh.264の再生はまともにできませんでした。ソフトウエアの負荷が大きいからです。最近やっとハードウエア支援が整ってきて区別を意識する必要が無くなってきました。

ちょっと話が横道にそれて長くなりましたね。
最新のPowerDVDならばMedia Foundationのコーデックがあるみたいですね。まだ様子見で試す気はないんですけど。


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