SIMPLIFY3Dでプリント開始までの温度上昇待ち時間を少なくする
SIMPLIFY3Dの設定を少しづつ自分好みにしています。
今回はプリント開始までのベッドとノズルの温度設定の順番を変えてみます。
3DプリンタはBonsai LabのBS01+を使っています。
SIMPLIFY3Dを使ってからすごく気になることがあります。それはプリント開始時の造形ベッドとノズルの温度上昇待ちに時間がかかる事です。
G-Codeでは M140→M190→M104→M109 となります。デュアルではM104とM109をもう一回。
何をやっているかというと、
となります。これで数分待つことになります。
最初にベッドとノズルの温度設定をしてくれればベッドの設定温度待ちの間にノズルの温度も上がるので待ち時間が少し減ります。少しといってもデュアルノズルでは半分以下の待ち時間になるのです。
という事で、SIMPLIFY3Dで最初に温度設定をしてしまうにはどうすればよいのでしょうか?
FFF SettingsのTemperatureタブに気になるチェックボックスがあります。
造形前の温度安定待ちに関するチェックボックスです。最初はチェックされていました。
チェックを外してみます。
スライスしてG-Codeを見るとM190あるいはM109コマンドが無くなりました。
これでは温度が上昇する前に造形を始めてしまいます。M190とM109は必要です。
ならばStarting Scriptに追加してやれば良さそうです。
早速追加してみましょう!
・・・
・・・
あれ? 設定温度が判らないぞ。
フィラメントの種類によって目標の温度が変わりますので数字で温度を決め打ちする事はできません。これではStarting Scriptに書くことができません。
どうしたらよいのでしょうか?
CuraやSlic3rでは設定値を表す変数を使う事が出来ました。当然SIMPLIFY3Dでも使えるはずだと思うのですが・・・どうするの? まだマニュアルを一度も見ていません。というかマニュアルってどこにあるのでしょうか?もしかして無いの?
検索するとできそうな事は判ったのですが、使える変数がまとめて書かれたページが見当たりません。とりあえずここに必要な事は書かれています。
という事で
今回の目的は上のコマンドでできます。
これを使って、現在の私のStarting Scriptは次のようになっています。BS01+のマニュアルにあるスクリプトも追加してあります。加速度も設定してみました。加速度を設定した方がモーター音がかっこいいし、振動を防止できます。
最初に温度を設定してしまいます。するとベッドとノズルが同時に温度が上がります。
その間にヘッドのホームポジションへ移動してデュアルノズルのオフセットを設定します。
ノズルの温度が設定値になるのを待った後、ノズルのパージを行います。
最後にベッドの温度が設定値になるのを待ちます。ベッドの温度の上昇が一番時間がかかるため、この順番にしています。
ちなみに、[extruder0_temperature]などのコマンドをStarting Scriptに書くと、上で紹介した "Wait for temperature controller to stabilize before beginning build" のチェックの有無にかかわらず温度設定のコマンドが無くなります。SIMPLIFY3Dのバグでしょうか?仕様でしょうか?
FFFのTemperature設定にはMaterialを変えると書き換わってしまうバグもある気がします。
設定した値が反映されているか不安になりながら使ってます。
今回はプリント開始までのベッドとノズルの温度設定の順番を変えてみます。
3DプリンタはBonsai LabのBS01+を使っています。
SIMPLIFY3Dを使ってからすごく気になることがあります。それはプリント開始時の造形ベッドとノズルの温度上昇待ちに時間がかかる事です。
G-Codeでは M140→M190→M104→M109 となります。デュアルではM104とM109をもう一回。
何をやっているかというと、
- ベッドの温度設定
- ベッドが設定温度になるのを待つ
- ノズル1の温度設定
- ノズル1が設定温度になるのを待つ
- ノズル2の温度設定
- ノズル2が設定温度になるのを待つ
となります。これで数分待つことになります。
最初にベッドとノズルの温度設定をしてくれればベッドの設定温度待ちの間にノズルの温度も上がるので待ち時間が少し減ります。少しといってもデュアルノズルでは半分以下の待ち時間になるのです。
という事で、SIMPLIFY3Dで最初に温度設定をしてしまうにはどうすればよいのでしょうか?
FFF SettingsのTemperatureタブに気になるチェックボックスがあります。
造形前の温度安定待ちに関するチェックボックスです。最初はチェックされていました。
チェックを外してみます。
スライスしてG-Codeを見るとM190あるいはM109コマンドが無くなりました。
これでは温度が上昇する前に造形を始めてしまいます。M190とM109は必要です。
ならばStarting Scriptに追加してやれば良さそうです。
早速追加してみましょう!
・・・
・・・
あれ? 設定温度が判らないぞ。
フィラメントの種類によって目標の温度が変わりますので数字で温度を決め打ちする事はできません。これではStarting Scriptに書くことができません。
どうしたらよいのでしょうか?
CuraやSlic3rでは設定値を表す変数を使う事が出来ました。当然SIMPLIFY3Dでも使えるはずだと思うのですが・・・どうするの? まだマニュアルを一度も見ていません。というかマニュアルってどこにあるのでしょうか?もしかして無いの?
検索するとできそうな事は判ったのですが、使える変数がまとめて書かれたページが見当たりません。とりあえずここに必要な事は書かれています。
"If you're not a fan of the fact that Simplify3D heats up the bed/extruder, than runs your starting-script, you can customize this, by using the commands below. If you have the commands for [bed#_temperature] or [extruder#_temperature] in your starting G-Code script, the software won't add in heating commands, it will just run off of the commands in your starting script."General Discussion and Tips / SIMPLIFY3D
という事で
[extruder0_temperature] - for example, M104 S[extruder0_temperature] T0; this will take the layer 1 temperature for extruder 0と書けば良いようです。このスレッドには他にもコマンドが紹介されていますね。
[extruder1_temperature]
...
[bed0_temperature] - for example, M140 S[bed0_temperature] T0; this will take the layer 1 temperature for bed 0
[bed1_temperature]
今回の目的は上のコマンドでできます。
これを使って、現在の私のStarting Scriptは次のようになっています。BS01+のマニュアルにあるスクリプトも追加してあります。加速度も設定してみました。加速度を設定した方がモーター音がかっこいいし、振動を防止できます。
; Starting Script
M140 S[bed0_temperature] ; set temperature bed 0
M104 S[extruder0_temperature] T0 ; set temperature T0
M104 S[extruder1_temperature] T1 ; set temperature T1
;
G28 ; home all axes
M218 T1 X28.1 Y0.0 ; T1 extruder offset
G92 X-30.0 ; offset origin
M204 S700 ; Set default normal moves acceleration
G1 Z50
;
M109 S[extruder0_temperature] T0 ; wait for temperature T0
M109 S[extruder1_temperature] T1 ; wait for temperature T1
;
T1 ; change 2nd nozzle
G92 E0 ; 2nd nozzle parge
G1 X120 E20 F2000 ; 2nd nozzle parge
G92 E0 ; 2nd nozzle parge
G1 E-2 F3000 ; 2nd nozzle parge
T0 ; change 1st nozzle
G92 E0 ; 1st nozzle parge
G1 X0 E20 F2000 ; 1st nozzle parge
G92 E0 ; 1st nozzle parge
G1 E-2 F3000 ; 1st nozzle parge
G4 P5000
;
M190 S[bed0_temperature] ; wait for temperature bed 0
;
;End Starting Script
最初に温度を設定してしまいます。するとベッドとノズルが同時に温度が上がります。
その間にヘッドのホームポジションへ移動してデュアルノズルのオフセットを設定します。
ノズルの温度が設定値になるのを待った後、ノズルのパージを行います。
最後にベッドの温度が設定値になるのを待ちます。ベッドの温度の上昇が一番時間がかかるため、この順番にしています。
ちなみに、[extruder0_temperature]などのコマンドをStarting Scriptに書くと、上で紹介した "Wait for temperature controller to stabilize before beginning build" のチェックの有無にかかわらず温度設定のコマンドが無くなります。SIMPLIFY3Dのバグでしょうか?仕様でしょうか?
FFFのTemperature設定にはMaterialを変えると書き換わってしまうバグもある気がします。
設定した値が反映されているか不安になりながら使ってます。
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